王佐について

◆はじめに

このシステムは、競馬予想をするものではありません。
競馬予想を支援するシステムです。
予想をするのはあくまでもあなたです。
このシステムは、有能な(?)一人の部下にすぎません。
どんなに優れた部下も、王の決断なしには国を勝利に導くことなどできないのです。
システムは、あなたの問いに対して助言をします。
その助言をそのまま実行するか、あなたの信念にそれを付加するかは、すべてあなたの決断に委ねられます。
部下に信頼がおけると判断するなら、その助言のとおりに行動を起こしてもいいでしょう。
それが王であるあなたの決断なのだから。

◆システムの特徴

このシステムの大きな特徴は、出力された統計分析データから馬券の買い目を決めることもできるし、あなたの予想に統計分析データを参考にした馬を追加するという使い方もできる。例をあげると、軸が決まっていて連で流す相手に困っている時、多点数馬券の絞り込み、荒れるか堅いかの判断、軸馬の信頼度により額を決める、自信の単勝狙いの時に2着馬を絞って馬連も追加する時、など。単なる予想ソフトではなく、個人のスタンスに合ったデータの活用が可能です。他人の予想に乗る気はないという人でも、参考にするということなら利用価値は高いはずです。迷った時だけでもいいのです。少なくとも、サイコロよりも説得力のある決め手は提供できるでしょう。

◆システム概要

レース前の各人気別の単勝オッズの範囲、馬連オッズの範囲を入力して、そのオッズ状況での各種統計分析情報と、それに基づいたシステムが判断する短評を提示します。また、上記の条件実行後、その条件で1番人気が勝つ場合の相手の絞り込み等、予想のスタンスに応じた抽出も可能になっています。

◆システム情報

<保有データについて>
データは、97年の一部のデータと、98年以降の全データを保持する。
障害レースは除外する。
出走馬が9頭に満たない(馬連発売のない)レースは除外する。
出走登録後及び発走前取消馬が発生したレース、審議による降着があったレース、レース中の競争中止が発生したレースは、原則として除外する。
同着により馬連が複数確定したレースは除外する。
不定期に最新のレースデータが追加される。

明細件数には、抽出時に表示されるレース明細の表示件数を指定できます。
明細情報は情報量が多いため、表示にかなりの時間を要するので、 ご使用の環境に合わせて「99」までの範囲で指定して下さい。
明細件数以上のデータが対象となっても、統計分析情報等は正しく集計されます。

未入力または「0」入力時は明細出力が行われず、統計分析情報と短評のみが出力されます。
詳細情報が不要な場合や、抽出速度を求める場合に有効です。

単勝/馬連の抽出条件は、1つ以上の値の入力は必ず必要です。
単勝/馬連の抽出条件には、10倍までの指定しかできません。
確定条件の抽出時は、短評は出力されません。

◆使用法

レース前(直前であればあるほどいい)のオッズを参照、またはあなたのオッズの予測値から、単勝/馬連の特徴的なオッズ範囲を入力します
その際、あまり範囲を細かくしすぎると、対象件数が少なくなりすぎて、逆に信頼性を落とすことになります。
入力値は、○○以上〜○○以下となります。具体的には、「2〜3」と入力した場合は、2倍以上3倍以下となります。2.0倍も3.0倍も含まれることになります。2倍台という条件にしたい場合は、「2〜2.9」と入力して下さい。
10倍以上という抽出がしたい場合は、「〜」の左に「10」を入力し、右は空欄にして実行します。
同様に、○倍以下という条件にしたい場合は、「〜」の左を空欄にします。
確定と書かれている抽出条件は少々特殊で、レースの確定情報から1着馬、2着馬、馬連の人気、オッズの範囲入力が可能です。
例えばあなたが3番人気の馬が必ず勝つと思っていて、2着馬の絞り込みをしようとしている場合、確定の単勝1番人気に「3〜3」と入力することで、3番人気が勝ったレースの抽出が行われ、3番人気が勝った時の2着馬の傾向がつかめます。

◆実戦的手法

単勝1番人気が3.6倍で、その後の変動がないとある程度予測できるなら、単勝1番人気の条件に 「3〜3.9」と入力します。
よくわからない場合や、レース発走までに時間があり、オッズの変動の可能性が否定できない場合は、「3〜4.9」または、「2.5〜4.5」と入力します。
どの程度の範囲にすべきかという点において、ひとつの正解はありません。使用を繰り返すうちに、感覚的につかめてくると思います。この辺りの個人差に、オリジナリティが出るものと考えます。ただし、1番人気は2倍台と3倍台で大きく勝率が変わるように、確実に信頼性があらわれる数字なので、1番人気の条件指定には慎重になるべきです。
信頼できる対象件数としては、裏付けはありませんが、100件以上ならかなりの信頼性があると考えます。
ただし20件程度の少ない件数でも、それなりの参考とはなるでしょう。
絞り込んで状況が極めて近いが少ない情報を信用するか、範囲を広げて件数は多いがばらつきの広がる情報を信用するかは、このシステムの今後の大きな課題といえるでしょう。
条件の範囲を広げる手段としては、値の範囲を大きくするよりも、特徴の少ない人気の条件をクリアする方法がよいようです。
例えば、1番人気が1.5倍、2番人気が6倍、3番人気が7倍、4番人気が8倍、5番人気が15倍の時、特徴のあるオッズは、1番人気、2番人気、4番人気、5番人気と判断します。
1番人気に「1〜1.9」、2番人気に「5〜6.9」、4番人気に「〜9.9」、5番人気に「10〜」と入力し、3番人気は特に入力する必要のないオッズと判断してもよいでしょう。
単勝情報だけでも十分と考えられるかもしれませんが、馬連情報には、単勝情報だけではわからない上位人気馬の信頼性があらわれます。
ある程度の入力はした方がよいでしょう。

では、よい週末を……