ピ ッ ク 

 

◆◇◆ 昨年に続き今年も初年度オーナーがナンバーワン
    千葉オーナー史上2位のポイントでリーディングオーナーに 
◆◇◆

-2003/12/29-

やはり初年度オーナーが活躍するジンクスは崩れない。千葉オーナーが2冠馬ネオユニヴァースとGI連続2着のリンカーンを擁して、活躍馬の宝庫となっている戦国POCでダントツのリーディングオーナーに輝いた。ポイントも1996年に空耳オーナーが記録した32460Pに迫る史上2位の記録となる30640P。勝利数も昨年林オーナーが記録した22勝とタイ。また、ネオユニヴァースの3冠はならなかったものの、最後の1冠は同オーナーのリンカーンが2着に入り、オーナーとしては準3冠達成。エリザベス女王杯馬アドマイヤグルーヴとダービーグランプリを制したユートピアを擁するぷうオーナー、ムーランドロンシャン賞2着と国内GII2勝のローエングリンと安田記念2着馬アドマイヤマックスを擁する林オーナー、菊花賞を勝ってJC2着のザッツザプレンティとダービー2着馬ゼンノロブロイを擁するしんちゃんオーナーという強豪オーナーを退けてのリーディングの価値は絶大だ。

 

◆◇◆ ぷうオーナーアドマイヤグルーヴ
    同オーナー所有の母エアグルーヴと母娘GI制覇 
◆◇◆

-2003/11/19-

桜花賞、オークス、秋華賞とGI3戦全て1番人気を背負ったアドマイヤグルーヴが、ついにGIエリザベス女王杯で牝馬三冠を達成した宿敵スティルインラブを撃破。母のエアグルーヴもぷうオーナーがPOC初年度に所有していた馬で、POC初の母娘GI制覇を達成。POCの歴史を感じさせる勝利となった。同時に昨年の空耳オーナーのファインモーションに次ぐ2年連続のエリザベス女王杯制覇。POC馬の同一GI連覇は、96年空耳オーナーのバブルガムフェロー、97年ぷうオーナーのエアグルーヴの天皇賞(秋)、2002年林オーナーのタニノギムレット、2003年千葉オーナーのネオユニヴァースのダービーに次いで3度目。早くも放牧に出された同馬だが、来年からも相当の活躍が見込まれる勝利となった。

 

◆◇◆ ダート界に新たな刺客
    田坂オーナーサイレントディール武蔵野S圧勝
 
◆◇◆

-2003/11/06-

天皇賞に出走できなかった鈴田オーナーのクロフネが出走して、圧倒的な強さを見せつけた2年前の武蔵野S。今年は田坂オーナーのサイレントディールが菊花賞に調整が間に合わず、同じ武蔵野Sに出走して能力の違いを見せつける圧勝劇。ドバイワールドカップ2着のトゥザヴィクトリーを姉に持つ血統が開花した。この世代はぷうオーナーのユートピアと、やーおいオーナーのビッグウルフが3歳ダート界二強として君臨していたが、そこに一気に並びかけた感のある豪快な勝ちっぷり。先週の菊花賞で芝路線の層の厚さを増したPOCだが、ダート界でもさならる充実をはかる。

 

◆◇◆ しんちゃんオーナー初GI制覇!
    ザッツザプレンティ菊花賞勝利 
◆◇◆

-2003/10/31-

千葉オーナーネオユニヴァースの三冠達成がかかった菊花賞。ここもダービーに続きPOC馬が多数出走した。前述の千葉オーナーからは上り馬リンカーン、しんちゃんオーナーからは前走でネオユニヴァースに完勝しているゼンノロブロイと、ザッツザプレンティ、田坂オーナーからはヴィータローザと、多士済々のメンバーが揃った。しかしレースに勝利したのは、しんちゃんオーナーのザッツザプレンティ。前走が鮮烈な強さだったゼンノロブロイは4着。2着には千葉オーナーのリンカーンで、ネオユニヴァースは三冠ならずの3着に終わった。人気薄だったとはいえ、ザッツザプレンティは元々2歳時にナンバーワンの評価を得ていた時期もあった馬。終わってみれば驚くべき結果ではなかったか。
しかしそれにしても強い今年のPOC3歳世代。ダービーに続き2度目のPOC馬上位4頭独占。新たな勢力、リンカーンも加えてさらに層の厚さを増してきた。これでネオユニヴァースの三冠はならなかったが、POC馬同一年度三冠達成。ダート路線牝馬路線にもトップクラスの馬を擁する今年のPOC3歳世代。ここまでくると神がかり的でさえある。

 

◆◇◆ POC馬猛攻の一ヶ月 ◆◇◆

-2003/10/03-

今年のPOC馬の質の高さは相当なものだったが、9月になってさらにその様相は激しさを増してきた。6日にmakiオーナーのアドマイヤドンがGIIIエルムSを勝つと、翌日フランスのGIムーランドロンシャン賞を林オーナーのローエングリンが2着。21には田坂オーナーのヴィータローザがGIIセントライト記念を勝ち、同日ぷうオーナーのアドマイヤグルーヴもGIIローズステークスを勝利。さらに23日には地方の統一GIダービーグランプリでぷうオーナーのユートピアが勝利し、2着にやーおいオーナーのビッグウルフが入った。そして28日にはmakiオーナーのエアエミネムがオールカマーを勝ち、しんちゃんオーナーのゼンノロブロイが神戸新聞杯を勝利、今月二度目となる同日GII制覇達成となった。POCポイント対象にも16頭が入り、POCは史上空前の勝利の嵐。この時期、軸となる馬がいないオーナーは相当な苦戦を強いられそうだ。

 

◆◇◆ 強い! しんちゃんオーナーのゼンノロブロイが神戸新聞杯を圧勝
    圧倒的な強さでダービー馬を完封
 
◆◇◆

-2003/10/03-

千葉オーナーの二冠馬ネオユニヴァースと素質馬リンカーン、しんちゃんオーナーのダービー2着馬ゼンノロブロイと同3着馬ザッツザプレンティのPOC3歳頂上決戦となった神戸新聞杯。POC馬以外にも、この日の中山でオールカマーを勝ったmakiオーナーのエアエミネムを前走で破っているサクラプレジデントも含め、かなりの好勝負が期待されたが、結果はしんちゃんオーナーのゼンノロブロイが圧倒的な強さを見せつけての勝利。昨年の同厩舎のシンボリクリスエスと同じ軌跡を歩んできた同馬だが、このレースも勝利したことで、同じ軌跡はさらに続く。ただこの勝ちっぷりは昨年以上のもの。この後は三冠最終戦菊花賞へは向かわず、やはりシンボリクリスエス同様古馬混合GI天皇賞へ駒を進める。3着に敗れた千葉オーナーのネオユニヴァースは、この後は当然三冠を狙って菊花賞へ出走する。ゼンノロブロイへの借りはしばらく返せないが、この後2頭が対決する時にはどちらも大きな看板を背負っているのかもしれない。またこのレース、差のない4着には千葉オーナーのリンカーンが入り、同世代のトップクラスと対等に戦える能力を見せつけた。そして5着にはしんちゃんオーナーのザッツザプレンティが入って、POC馬が4頭出走してすべて掲示板に乗るという、ワンツーこそならなかったものの、今年のPOC馬の質の高さが改めて浮き彫りになる結末となった。

 

◆◇◆ makiオーナー快進撃 エアエミネムオールカマー勝利 ◆◇◆

-2003/10/03-

makiオーナーの二枚看板のうちの一頭エアエミネムが、オールカマーを断然の一番人気で勝利。重賞4勝目でGIIは3勝、次の目標はGI制覇。メンバー的に抜けた存在ではあったが、これで完全復活は間違いない。次走は外国産馬の出走枠が厳しい天皇賞はパスして、ジャパンカップに出走予定。

 

◆◇◆ ユートピア GIダービーグランプリを圧勝
    ビッグウルフに再逆転
           
◆◇◆

-2003/09/25-

ダート界でトップ争いを続けるやーおいオーナーのビッグウルフとぷうオーナーのユートピアが、再びGIダービーグランプリで激突。前走のジャパンダートダービーでビッグウルフにハナ差敗れたユートピアが、今回は4馬身の差をつける圧倒的な勝利。しかしやはり前走と同じPOC馬のワンツー。やはり間違いなくこの世代のダート界はこの2頭が完全に抜けた存在となっている。ぷうオーナーは先週末にアドマイヤグルーヴがGIIローズステークスを勝っており、ここにきて一気の快進撃を見せている。2頭とも次のGIも軽く勝ってしまいそうなほどの能力を見せており、この勢いは年末まで続きそうだ。また、ユートピアは来年はドバイワールドカップを視野に入れており、さらなる飛躍が期待される。

 

◆◇◆ アドマイヤグルーヴ完全本格化 ローズステークス圧勝 ◆◇◆

-2003/09/23-

能力は相当との評価を受けながらも、春は結果を出せなかったぷうオーナーのアドマイヤグルーヴが、ローズステークスでようやく開花。母から引き継いだ能力の一端を見せる好内容での勝利。これで二冠馬スティルインラブを差し置いて、本番秋華賞での1番人気は決まったか。しかし同馬には、近い将来母と同じ牡馬相手のGI勝利も感じさせるほどの手応えを感じた。このまま順調に行けば、エリザベス女王杯で空耳オーナーのファインモーションとの対決も見られるかもしれない。

 

◆◇◆ ヴィータローザ重賞連勝で堂々菊の有力馬へ ◆◇◆

-2003/09/23-

前走で重賞制覇を果たした田坂オーナーのヴィータローザが、GIIのセントライト記念も勝利して重賞2連勝を飾った。しかし来週予定されているトライアル神戸新聞杯に春の有力馬が集まり、今回の相手は一枚も二枚も落ちるメンバーであったことは否定できない。それでも重賞連勝は簡単にできるものではなく、間違いなく本番の有力馬の一頭にのし上がった。これで田坂オーナーはサイレントディールとの2頭出しで、クラシック最終戦へ挑む。

 

◆◇◆ ツルマルシスターも2勝目 千葉オーナー2歳世代脅威の6勝 ◆◇◆

-2003/09/23-

一日前によしよしオーナーにPOC2歳世代初の2勝目は奪われたが、一日遅れで千葉オーナーもツルマルシスターがこちらもオープン特別野路菊ステークスを完勝。早くも2歳女王の評価も出てくるほどの内容。さらにこの日は5レースで同オーナーのネゴシエーターも、新馬戦を5馬身差の圧勝。9月にして早くも2歳世代6勝という今までに例のない勢いで勝ち星を重ねている。今年度のオーナー勝利数も20まで伸ばし、昨年林オーナーが記録した年間22勝もあっさりクリアする見込みで、あとはどこまで勝利数を伸ばせるかが焦点になってくる。

 

◆◇◆ よしよしオーナーコンコルディア
    POC2歳世代2勝目一番乗り
 
◆◇◆

-2003/09/23-

2歳世代も絶好調の千葉オーナーを出し抜いて、よしよしオーナーのコンコルディアがオープン特別カンナSを勝利し、POC2歳世代初の2勝目を挙げた。同馬の能力には騎手も絶賛しており、この馬にオーナー初の重賞制覇の期待がかかる。

 

◆◇◆ 千葉オーナードルチェリモーネ 世代初新馬勝ち ◆◇◆

-2003/09/16-

オーナーリーディング独走態勢にある千葉オーナーのドラフト2位ドルチェリモーネが、POC2歳世代の初新馬勝ちを果たした。また翌日には、同じく千葉オーナーのドラフト1位ブラックコンドルも未勝利勝ちを収め、これで現2歳世代で4頭の勝ち馬を出したことになる。3歳世代も二冠馬ネオユニヴァースを筆頭に、リンカーン、ミルフィオリが最後の一冠に向かう見込みで、同オーナーの今の勢いにはちょっと抗しがたいものがある。

 

◆◇◆ ローエングリン ムーランドロンシャン賞堂々の2着 ◆◇◆

-2003/09/13-

フランス遠征中の林オーナーのローエングリンが、前走のジャックルマロワ賞の10着敗退をバネに、GIムーランドロンシャン賞を半馬身差の2着。前走から一挙の巻き返しを果たした。この後は堂々日本に帰国して、天皇賞からジャパンカップを目指す。その後は有馬記念か香港遠征というプランもあり、GI奪取と共にさらなる飛躍を狙う秋を迎える。

 

◆◇◆ アドマイヤドン 久々でも重賞エルムS圧勝 ◆◇◆

-2003/09/13-

エアエミネムが復帰して勢いを得たmakiオーナーの持ち馬アドマイヤドンが、GI2勝馬の力を見せつけ休み明けながらもエルムSを9馬身差の圧勝。ゴールドアリュールが引退した今のダート界ではもはや敵はいない。いるとすれば、勢いのある3歳勢のみか。

 

◆◇◆ エアエミネム3歳以来22ヶ月ぶりの勝利 ◆◇◆

-2003/07/29-

makiオーナーのエアエミネムが、3歳の神戸新聞杯以来の勝利を函館記念で飾った。クロフネ、ジャングルポケットと名だたる強豪を破った実績馬が、ようやく復活のきざしを見せてきた。ここからmakiオーナーの進撃が始まりそうだが、あとは2枚看板の一角アドマイヤドンの復活が待たれるところ。

 

◆◇◆ やーおいオーナー初GI制覇!
    ビッグウルフがジャパンダートダービー勝利
 
◆◇◆

-2003/07/08-

大井競馬場で行われた地方交流GIジャパンダートダービーに、POCからぷうオーナーのユートピアと、やーおいオーナーのビッグウルフが出走。その2頭に船橋のナイキアディライトを加えた三つ巴の戦い。結果は1番人気だったユートピアをビッグウルフが差し切り、POC馬ワンツー決着となった。これでビッグウルフはユートピアにユニコーンSでの借りを返した形だが、今回はハナ差。現3歳世代のダート界は、この2頭が明らかに抜けている。
やーおいオーナーはGI初勝利と同時に、オーナーリーディング争いでも2位の林オーナーに迫る3位。さらに勝利数でも年間13勝でトップの千葉オーナーに1勝差まで迫ってきた。ビッグウルフはこれでPOC全世代の年間リーディングでもネオユニヴァースに次ぐ2位。さらに今年6勝目で、makiオーナーのエアエミネムが持つ年間6勝に並ぶタイ記録。これから半年の間に新記録が作られるのはほぼ確実だろう。

 

◆◇◆ 寝耳に水の重賞制覇
    
田坂オーナーヴィータローザ ラジオたんぱ賞V 
◆◇◆

-2003/07/07-

デビューから5戦連続3着で評判となった田坂オーナーのヴィータローザ。1勝したらトントン拍子に勝ち上がることも予想されたが、早くもラジオたんぱ賞で重賞制覇。田坂オーナーも今年のドラフトで切るかどうか悩んでいたが、ドラフトが早ければひょっとしたかもしれない。メンバー的に手薄ではあったが、これでクラシック最終戦に挑むことになる。

 

◆◇◆ 復権へ向けて ビッグウルフ名古屋優駿レコード圧勝 ◆◇◆

-2003/06/18-

前走のユニコーンSを惨敗し、やや株を落としていたやーおいオーナーのビッグウルフが、名古屋の地方交流GIII名古屋優駿をレコードで圧勝。再びダート王の座へ向けて、打倒ユートピアを目指す。通算成績は9戦6勝と申し分なく、さらに千葉オーナーのネオユニヴァースと同じく年間5勝で、makiオーナーのエアエミネムが持つ年間6勝の記録へあと1と迫る。

 

◆◇◆ ダービーに続いて今週は林オーナーがGI2着3着 
    安田記念 アドマイヤマックス2着、ローエングリン3着 
◆◇◆

-2003/06/09-

先週のダービーではPOC馬が4位まで独占、そのうちしんちゃんオーナーが2着3着となったが、今週の安田記念でも林オーナーが2着3着。勝利こそ逃したが、久々だった人気薄のアドマイヤマックスが2着に入る波乱を演出。久々でこの走り、これ以上に上積みがあるのなら末恐ろしい存在になる。1番人気ローエングリンも3着に敗れはしたが、これくらいでは大物の評判は崩れない。林オーナーも2年連続リーディングへ向けて、千葉オーナー追撃体制に入る。
空耳オーナーもボールドブライアン、タイキトレジャーの2頭出しで臨んだが、それぞれ6着、17着に敗れ、明暗を分ける形となった。

 

◆◇◆ ユートピア ユニコーンS圧勝 揺るぎないダート王の座へ ◆◇◆

-2003/06/09-

ぷうオーナーのGI馬ユートピアが、ユニコーンSで2着馬に5馬身差をつける圧勝。現3歳ダート界ではトップクラスとみられる、やーおいオーナーのビッグウルフとの対決も、相手は6着敗退。これで3歳ダート界では、ほぼ勝負付けも終わった。次走は大井のジャパンダートダービー。同世代が相手なら、GI2勝目はもうもらったも同然か。

 

◆◇◆ しんちゃんオーナー ゼンノロブロイダービー2着 ◆◇◆

-2003/06/05-

ネオユニヴァースの陰に隠れる形になってしまったしんちゃんオーナーのゼンノロブロイ。昨年の同厩舎の先輩で年度代表馬のシンボリクリスエスとそっくりの臨戦過程でついにダービー2着というシナリオまで一致。同じ道を歩むなら、秋はGI戦線を席巻することになる。今年度のPOC3歳リーディングでもやーおいオーナーのビッグウルフを抜いて2位。完全に世代の主役級の座は手に入れた。秋はやはりシンボリクリスエスと同じ天皇賞へ向かう。

 

◆◇◆ 千葉オーナー ネオユニヴァースダービー制覇!!二冠 ◆◇◆

-2003/06/05-

POC1レース最多出走新記録となる、6頭出走を果たした今年のダービー。1番人気は千葉オーナーの皐月賞馬ネオユニヴァース。3番人気にはしんちゃんオーナーの新鋭ゼンノロブロイ。同じしんちゃんオーナーからザッツザプレンティ、千葉オーナーももう1頭リンカーン、田坂オーナーのサイレントディール、ぷうオーナーのスズカドリームと多士済々のメンバー。レースは人気通りにネオユニヴァースとゼンノロブロイで決着し、3位にザッツザプレンティ、4位にサイレントディールと、POC史上初の4位までPOC馬独占という大快挙。ネオユニヴァースもPOC史上初の二冠達成、さらに昨年の林オーナーのタニノギムレットに続き2年連続でPOCからダービー馬誕生。ネオユニヴァースはこれで今年に入って5戦5勝の負け無しで、通算成績も7戦6勝とし、早くも空耳オーナーのファインモーションを抜き去って現役POC馬のトップに。さらに歴代リーディングでも鈴田オーナーのクロフネを抜いて5位に大躍進。リーディングオーナー争いも千葉オーナーがダントツのトップ。ネオユニヴァースは三冠達成へ向けて秋まで休養という話も出ていたが、急遽宝塚記念出走のプランが浮上。さらにそこも勝つようなら、POC初のGI3勝、ファインモーションに並ぶ最多連勝、空耳オーナーのステイゴールドを抜いて年間最多POCポイント、makiオーナーのエアエミネムに並ぶ年間最多勝など、一挙にPOCの記録を塗り替えることになる。

 

◆◇◆ しんちゃんオーナーダービー2騎目 ゼンノロブロイ青葉賞制覇 ◆◇◆

-2003/05/07-

ダービーへザッツザプレンティを送り込むしんちゃんオーナーのゼンノロブロイが、GII青葉賞を勝利。藤澤厩舎に所属していることと臨戦過程が、昨年のダービー2着馬シンボリクリスエスのイメージとダブる。ザッツザプレンティが昨年末の圧倒的な強さを出し切れず、オーナーも不振にあえいでいたが、これでダービーへ2頭を送り込むこととなる。今年のPOC馬はハイアベレージを叩き出す馬が続出しているが、こちらも4戦3勝。千葉オーナーの皐月賞馬ネオユニヴァースに挑戦状を叩きつけることになるのだが、ゼンノロブロイが唯一3着に敗れたすみれSの勝ち馬が千葉オーナーのリンカーン。喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメントという病気でステップは良くないが、リンカーンもダービー出走を予定している。複雑に絡み合ったこれまでのPOC馬同士の対戦カードからも、今年はPOC史上最大の戦国ダービーの様相を呈してきている。

 

◆◇◆ 3連勝で初重賞制覇
    やーおいオーナービッグウルフ ダート王の座へまた一歩前進 
◆◇◆

-2003/04/30-

やーおいオーナーのビッグウルフが、園田の地方交流GIII兵庫チャンピオンシップへ鞍上に武豊を迎えて出走。1番人気にしっかり応えて完勝で3連勝を飾った。これでダートのみで5勝。クラシックには見向きもせずに我が道をゆき、千葉オーナーの皐月賞馬ネオユニヴァースに続く世代ナンバー2へ躍進。やーおいオーナーも、千葉オーナーの快進撃の陰に隠れてはいるが、これで今年10勝目。こちらも記録的ハイペースで勝利を重ねていく。

 

◆◇◆ 田坂オーナーヒューマ4戦3勝 堂々NHKマイルカップへ ◆◇◆

-2003/04/28-

NHKマイルカップを目指す田坂オーナーのヒューマが、オープン特別橘ステークスに出走、1番人気に応えて快勝した。これで4戦3勝、堂々とGINHKマイルカップへ駒を進める。同オーナーはダービーへ向かうサイレントディールとの2枚看板で、大一番を迎えることになる。

 

◆◇◆ 千葉オーナー ネオユニヴァース大快挙!!
    重賞3連勝で
牡馬クラシック第一弾皐月賞制覇! 
◆◇◆

-2003/04/21-

重賞連勝中の千葉オーナーのネオユニヴァースが、皐月賞に1番人気で登場。同レースには他にも田坂オーナーのサイレントディール、しんちゃんオーナーのザッツザプレンティ、空耳オーナーのブラックカフェも出走。しかしレースは、オーナー、馬、共に勢いの違う千葉オーナーのネオユニヴァースが勝利。重賞3連勝を含む4連勝で、GI初制覇。昨年の林オーナーに続いて、今年もやはり初年度オーナーのGI制覇記録は続いた。さらにこの日は、ボートシャフターが500万クラスのレースに勝利しており、これで千葉オーナーは24戦13勝。ここまでくると神がかり的な数字で、結果論だが単純に千葉オーナーの馬の単勝を買い続けていれば、的中率5割を超えたことになる。
これで皐月賞が同馬、ダービーがmakiオーナーのアドマイヤベガと林オーナーのタニノギムレット、菊花賞が空耳オーナーのダンスインザダークが勝利し、POC馬による牡馬クラシック三冠全制覇が達成されたことになる。

 

◆◇◆ GII連勝ローエングリン これで安田記念の本命候補に躍進 ◆◇◆

-2003/04/21-

前走の中山記念でGII制覇を果たした林オーナーのローエングリンが、今度は得意のマイルのGIIマイラーズカップも制覇。GII連勝の快挙で、一気に安田記念の本命候補に。東京新聞杯で敗れた相手空耳オーナーのボールドブライアンとのPOC対決を待つ。
この勝利で同馬はPOC8勝目。ぷうオーナーのエアグルーヴが持つ、POC最多勝記録となる9勝へあと1と迫った。

 

◆◇◆ こちらはダートで4勝目 ビッグウルフ オープン特別連勝 ◆◇◆

-2003/04/10-

相当な大物と言われていたスシトレインを前走で破ったやーおいオーナーのビッグウルフが、オープン特別を連勝。これでダートは4勝目。ぷうオーナーのダート王ユートピアとの対戦が楽しみだが、あちらは芝のNHKマイルCへ向かい、こちらは地方交流競走へ。勝負は当面お預けとなる。

 

◆◇◆ ダート王ユートピア 毎日杯2着で芝路線へ ◆◇◆

-2003/04/01-

ぷうオーナーのダートGIホース、ユートピアが芝の毎日杯を逃げて2着に粘りきった。これで同馬はダート戦線を一時離れて、芝のGINHKマイルカップを目指す。同レース3着にもぷうオーナーのスズカドリームが入り、牝馬路線のアドマイヤグルーヴも含めて、ぷうオーナー3歳世代の層の厚さを見せつける結果となった。

 

◆◇◆ ダイタクバートラム阪神大賞典制覇 一躍天皇賞の主役へ ◆◇◆

-2003/03/25-

東で千葉オーナーのネオユニヴァースがGIIを制覇した直後、西では空耳オーナーのダイタクバートラムが天皇賞へのステップレースGII阪神大賞典を1番人気で勝利。これまで天皇賞の主役へじわじわと上り詰めてきた同馬だが、これで完全に手応えはつかめた。ファインモーション休養中の苦戦が懸念されたオーナーだったが、ボールドブライアンとの2枚看板でその穴を埋めて余りある活躍を見せる。

 

◆◇◆ 今度はGII制覇!! 千葉オーナーネオユニヴァース
    フジテレビ賞スプリングS勝利で早くも年間10勝目 
◆◇◆

-2003/03/25-

過去に例のないくらい勝利を積み重ねる千葉オーナーが、今度はGIIフジテレビ賞スプリングSをネオユニヴァースで勝利。3月にして早くも年間10勝目。林オーナーが昨年マークしたばかりの年間22勝も遠い目標ではなくなってきた。この勝利で千葉オーナーは再びオーナーリーディングトップへ返り咲き。同時にネオユニヴァースもクラシック主役級の座を不動のものにした。20戦10勝で勝率5割。尋常な数字ではない...

 

◆◇◆ アドマイヤグルーヴ 無傷の3連勝でクラシックの主役に ◆◇◆

-2003/03/25-

ぷうオーナー初年度の名牝エアグルーヴの仔アドマイヤグルーヴが、牡馬相手の若葉ステークスで無傷の3連勝を達成。同じく牡馬相手に一歩もひけをとらなかった偉大な母に一歩近づいた。今回のレースを勝たないと出走が難しかった桜花賞から、オークスへ向かうプランとなるが、頂上対決を期待されたピースオブワールドが戦線離脱している今、最低でもクラシック一つは約束されたか。

 

◆◇◆ 林オーナー一撃でオーナーリーディング首位へ
    ローエングリンPOC今年最初のGII勝利 
◆◇◆

-2003/03/06-

昨年のリーディングオーナー林オーナーの所有馬ローエングリンが、GII中山記念を逃げ切り勝ち。重賞制覇ラッシュの続くPOCの中で、今年初のGII制覇となった。一部で相当な大物と噂される同馬。この勝利で一気に本格化し、今後のGI戦線での主役を張っていく存在となるだろう。さらに林オーナーは、この勝利により千葉オーナーを一気に抜き去り、リーディングオーナー争いでもトップに立った。昨年のリーディングオーナーが本格的に動き始め、リーディングオーナー争いはさらに混迷を極める。

 

◆◇◆ まだまだ止まらない千葉オーナー リンカーン3連勝 ◆◇◆

-2003/03/06-

今年に入ってから破竹の勢いで勝ち続ける千葉オーナーのリンカーンが、すみれステークスで3連勝を達成。同オーナーのネオユニヴァースに続いてクラシック出走に確定ランプが灯った。この勢いはどこまで続くのか。母は空耳オーナーの所有馬だったグレースアドマイヤ。

 

◆◇◆ ビッグウルフ アメリカの夢を封じ込める圧勝 ◆◇◆

-2003/02/25-

前走のきさらぎ賞で6着に敗れたやーおいオーナーの代表馬ビッグウルフが、得意のダートに戻ってオープン特別のヒヤシンスSへ出走。しかしここにはアメリカ遠征がほぼ決まっている怪物スシトレインがいる。圧倒的支持を集めるスシトレインだったが、終わってみればビッグウルフの圧勝に終わった。スシトレインはまさかの最下位敗退に終わり、アメリカ遠征も一時延期となった。これでビッグウルフは5戦3勝。ダートに限れば4戦3勝2着1回という圧倒的な強さを誇り、ドバイ遠征が決まっているぷうオーナーのユートピアとどちらが強いのか、対決の時が待たれる。

 

◆◇◆ 新鋭千葉オーナー初重賞制覇達成
    ネオユニヴァースきさらぎ賞勝利 
◆◇◆

-2003/02/17-

昨年の新鋭千葉オーナーの持ち馬、ネオユニヴァースがGIIIきさらぎ賞を制覇。昨年の新規オーナーの中では最初の重賞制覇となった。これで同馬もクラシックへの道が開け、古参オーナーとも台頭に戦える土台はできた。同時に千葉オーナーはオーナーリーディングでもトップに立った。しかし何よりもすごいのは、11戦7勝という驚異的なオーナー成績だろう。昨年林オーナーが打ち立てたPOC年間最多勝記録更新までも期待してしまう。
このレースにはPOC馬4頭が出走し、2着にも田坂オーナーのサイレントディールが入ったため、2週前の東京新聞杯に続くPOC馬の重賞ワンツー決着となった。2月の時点で既にPOC馬の重賞勝利は4つ。昨年の怒涛の勢いを彷彿とさせる今年のPOC。この重賞制覇ラッシュは果たしてどこまで続くのか。

 

◆◇◆ 空耳オーナーも今年重賞制覇 ボールドブライアン東京新聞杯勝利 ◆◇◆

-2003/02/03-

昨年同様、今年も相次ぐ重賞制覇に沸くPOCだが、今週は古馬重賞東京新聞杯を空耳オーナーのボールドブライアンが制覇。1番人気に押された林オーナーのローエングリンもクビ差の2着で、昨年の毎日杯(1着チアズシュタルク[しんちゃんオーナー] 2着ダイタクフラッグ[鈴田オーナー])以来の重賞でのPOC馬ワンツー決着となった。これで空耳オーナーは古馬オープン馬を4頭抱える大所帯となり、混戦模様のリーディングオーナー争いでも一歩抜きん出た。

 

◆◇◆ トップから4位まで300ポイント差 稀に見る大混戦の幕開け ◆◇◆

-2003/01/30-

POC史上稀に見る大混戦での幕開けとなったオーナーリーディング争い。1月末の現時点での首位は、GIII勝ちを収めたサイレントディール擁する田坂オーナー。2位には古馬陣の奮闘で上位に食い込んだ空耳オーナー。3位はこちらもGIII勝ちを収めたスズカドリーム擁するぷうオーナー。そして4位には6戦4勝の圧倒的勝率で勝ち星を重ねる千葉オーナー。1位の田坂オーナーが2255Pで、4位の千葉オーナーが1960Pという大接戦となり、新旧オーナー入り乱れての白熱の首位争いが繰り広げられる。

 

◆◇◆ 今週はぷうオーナー スズカドリームが京成杯制覇 ◆◇◆

-2003/01/20-

POCの勢いは止まらず、先週のサイレントディールに引き続き今週もぷうオーナーのスズカドリームが京成杯を制覇。ぷうオーナーはこの世代、既に牝馬路線にアドマイヤグルーヴ、ダート路線にGIホースユートピアを擁しており、今度は牡馬クラシック路線にスズカドリームを輩出するという八面六臂の活躍ぶり。悲願のリーディングオーナーへの道が開けてきた。
先週のシンザン記念と今週の京成杯は、昨年林オーナーの2騎ヤマニンセラフィムとタニノギムレットが制しており、両レース共2年連続でPOC馬が勝利するという快挙も成し遂げている。

 

◆◇◆ 天皇賞へ向けて好発進 ダイタクバートラム万葉S快勝 ◆◇◆

-2003/01/14-

高いレベルとは言えなかったが、昨年の最優秀古馬に選出された空耳オーナーのダイタクバートラムが万葉Sを快勝。昨年末のステイヤーズSで長距離適性の高さを見せていたが、これで前走がフロックでないことも証明された。鞍上の武豊も自身のホームページで「春の天皇賞の有力候補に名乗りを挙げたと言ってもおかしくない」とまで言っている。今年前半戦は苦戦が予想された空耳オーナーだが、これで確かな軸はできた。

 

◆◇◆ 田坂オーナー悲願の重賞制覇
    サイレントディールがシンザン記念勝利
 
◆◇◆

-2003/01/13-

昨年の2歳陣に勢いのあった田坂オーナーのクラシック有力馬サイレントディールが、昨年のダービー馬を輩出したシンザン記念を勝利。堂々クラシックの主役級に踊り出た。同時に田坂オーナーは初の重賞制覇を達成。同馬は国内クラシックにこだわらず、ドバイのUAEダービーも視野に入れており、世界を舞台にした活躍まで期待される。

 

◆◇◆ まだ出てくるダートの新星 ビッグウルフ飛梅賞圧勝 ◆◇◆

-2003/01/13-

ぷうオーナー擁するユートピアを筆頭に、POC馬以外でも大物が続出する3歳ダート戦線に、また名乗りをあげる馬が誕生。飛梅賞でやーおいオーナーのビッグウルフが圧勝でオープン入りを果たした。この直後に中山で行われた黒竹賞では、こちらも大物の呼び声高いスシトレインが圧勝で無傷の2連勝を達成。今年のダート戦線はクラシック路線以上に盛り上がりそうな様相を見せてきた。

 

◆◇◆ POC2003年度初勝利 サクラメモリアル ◆◇◆

-2003/01/07-

昨年はPOC初勝利を挙げることができなかったよしよしオーナーだが、2003年度のPOC初勝利をサクラメモリアルが飾った。これを機に一気の飛躍が期待される。

 

◆◇◆ 2003年度POC展望 ◆◇◆

-2002/12/26-

林オーナー

POC2年目でリーディングオーナーの座を獲得。デビューする馬がことごとく非凡な能力を見せ、2003年も当然のようにリーディングオーナー有力候補の一角。しかしタニノギムレットの引退や、春の有力馬の故障や不調が目立ち、さらに2歳勢もまだ昨年ほどのインパクトを見せる馬は出ていない。このあたりがウィークポイントとなりそうだが、昨年も年明けから一気に上り詰めたように、まだデビューしていない2歳馬に大物が潜んでいる可能性も高い

空耳オーナー

ファインモーションによる後半戦の追い上げは凄まじかったが、ついに林オーナーの逃げ切りを許す結果となってしまった。2003年前半戦はファインモーションが休養のため、それに代わる馬を探さねばならないが、古馬準オープンにそれなりの素材が揃い、3歳もブラックカフェがクラシック路線に乗っていく見込みで、ロケットスタートは厳しそうだが、前半戦でそこそこの位置がキープできれば、再び後半の追い上げでリーディング返り咲きも夢ではない。

しんちゃんオーナー

前半戦はチアズシュタルクの活躍で好意をキープし、最後に2歳馬ザッツザプレンティで3位確保。来年はザッツザプレンティを中心に突き進むが、リーディングを獲るためには2番手の成長が欲しいところ。ザッツザプレンティの活躍と、2番手以下の躍進があれば、十分リーディングを狙える位置にいる。

makiオーナー

エアエミネムの完全復活がならなかったことが2002年度の敗因と言えるだろうが、初年度から層の厚さでは他オーナーを凌駕する同オーナーの布陣は健在で、アドマイヤドンがダートGIを制覇して面目を保った。ダートのトップクラスは重賞連勝が達成しやすく、POCポイント面でアドマイヤドンの存在は大きい。アドマイヤドンのローテーションが来年のリーディングを決めると言っても過言ではないだろう。2歳馬の勝ち上がりに苦労しているが、アドマイヤドンが無事に走り続け、エアエミネムが完全復活を遂げれば、もはや2歳馬は必要ない。同オーナーが2003年リーディング最有力とみる。

ぷうオーナー

前半戦はかなり苦労したが、ラストで2戦2勝アドマイヤグルーヴと、GIを勝ったユートピアで突然目覚めたかのような快進撃。ユートピアはダートのGI圧勝で、2003年も相当な活躍が見込め、アドマイヤグルーヴは各メディアで2歳女王ピースオブワールドと比肩される存在になっている。この2頭の活躍如何で、悲願のリーディングオーナーの座も見えてくる。

田坂オーナー

勝利の難しさを痛感した2001年から一転、2002年の2歳馬は3頭がそれぞれ2勝して、2003年につなげていく。ワンダーボーイは骨折明けからの復帰がどうかという不安を抱えるが、サイレントディールとヒューマを中心に据えての躍進が期待される。話題には事欠かない同オーナーのドラフト1位ダンシングオンが期待通りの活躍を見せれば一発も。

千葉オーナー

評判通りに勝ちあがってはくるのだが、そこから失速する馬が目立った。2003年の不動の軸はまだ見当たらないが、現時点ではネオユニヴァースの成長が鍵になりそう。

やーおいオーナー

苦労した出だしだったが、マイジョーカーが朝日杯に出走し、6着を確保してなんとか中心の座を固める。これから未デビュー組の中に大物を期待したいところ。

よしよしオーナー

ついに初勝利を挙げることはできなかったが、まだ未デビュー馬9頭を抱える。そういう意味では爆発の確率は他オーナーを上回るが、まずは1頭でも多いデビューが望まれる。