ピ ッ ク 

 

◆◇◆ POC年度代表馬にキングカメハメハ ◆◇◆

-2004/12/31-

2004年度POCの年度代表馬にぷうオーナーのキングカメハメハが選出された。NHKマイルCとダービーの変則二冠で文句なしの戦績。ただしその陰にはしんちゃんオーナーの引退があり、それがなければゼンノロブロイがPOCの年間獲得ポイント記録を塗り替えていた計算になり、さらにハイレベルの1年となっていた。しかしこれまでのPOCダービー馬早期引退の例(makiオーナー:アドマイヤベガ[4歳]ケイジン帯炎発症、林オーナー:タニノギムレット[3歳]屈腱炎発症、千葉オーナー:ネオユニヴァース[4歳]屈腱炎発症)に漏れず、やはり同馬も屈腱炎により3歳にして引退。さらにPOCダービー馬のジンクスを確固たるものにしてしまった。
最優秀3歳馬も当然キングカメハメハ。同時に最多勝馬にも輝いた。最優秀古馬にはエリザベス女王杯を連覇した女帝アドマイヤグルーヴ。こちらもぷうオーナーで、古馬と3歳の最優秀馬に同時に選出されたのは今回のぷうオーナーが初めて。最優秀2歳馬には小倉2歳ステークスを制した2歳唯一の重賞勝利馬、空耳オーナーのコスモヴァレンチが選ばれた。ただし同馬はレース後に骨折が判明し、現在は療養中。来年の2歳の勢力図はまだ見えてこない。

 

◆◇◆ 古豪ぷうオーナー初のPOCリーディング
    POC記録も樹立し圧巻の1年      
◆◇◆

-2004/12/31-

POC創立メンバーのぷうオーナーが、ついに悲願のリーディングオーナーに輝いた。地方も含めて年間GI4勝(キングカメハメハ…NHKマイルC、ダービー ユートピア…マイルCS南部杯 アドマイヤグルーヴ…エリザベス女王杯)という快挙も達成し、それぞれの馬もまたすごい。キングカメハメハはもはや敵なしと噂される強さを見せつけ、ユートピアはPOC新記録となるGI3勝、アドマイヤグルーヴもPOC初となる同一GI連覇を達成。またオーナーのPOCポイントも1996年空耳オーナーが記録した32460Pを上回る35200P。さらに2004年度のリーディングホース1位キングカメハメハ、2位アドマイヤグルーヴ、4位ブラックタイド、5位に年末の東京大章典2着で飛び込んできたユートピアと、3位の空耳オーナーのダイタクバートラムを除いて上位独占状態。年頭から年末まで他を寄せ付けない勢いで駆け抜けた。
最多勝オーナーにはぷうオーナーを1勝差で退けた空耳オーナーが輝いた。

 

◆◇◆ 千八レコードのステイヤー
    ダイタクバートラム ステイヤーズS圧勝
 
◆◇◆

-2004/12/06-

1800mの北九州記念をレコード勝ちした空耳オーナーのダイタクバートラムが、やはり居場所はこことばかりにちょうど2倍の距離となるステイヤーズSを、2着に3馬身差をつける圧勝で1番人気に応えた。ここを勝てば有馬に使うと公言していた陣営だが、この内容なら堂々とGIに向かえる。やはり今回の立役者デムーロ騎手に乗ってもらいたいところだが、デムーロ騎手はまだ正式な回答を控えている。

 

◆◇◆ 空耳オーナー代表馬ファインモーション引退 ◆◇◆

-2004/12/01-

空耳オーナーの代表馬ファインモーションの引退が発表された。デビューからの圧巻の連勝劇で派手なスタートを切ったが、牝馬の頂点を極めた後、牡馬のトップクラスとの対戦から苦戦を強いられ、近走はやや精彩を欠いていた。POC歴代5位。牝馬としてはぷうオーナーのエアグルーヴに次ぐランクでの引退。エアグルーヴはアドマイヤグルーヴを輩出して、再びぷうオーナーの大躍進を演出。ファインモーションもこれからの繁殖に期待がかかる。

 

◆◇◆ アドマイヤグルーヴ エリザベス女王杯連覇! ◆◇◆

-2004/11/18-

主軸キングカメハメハの引退で、圧倒的な勢いにもついに陰りが見え始めるかと思われたぷうオーナーだったが、それをものともしないアドマイヤグルーヴのPOC初の同一GI連覇となるエリザベス女王杯勝利。この勝利で、1996年に空耳オーナーが樹立し破られることのなかったオーナーの年間最多POCポイント記録が塗り替えられた。それもそのはず、今年ぷうオーナーはこれで3頭で4つのGI勝利(NHKマイルC、日本ダービーをキングカメハメハ、マイルCS南部杯をユートピアが勝利)。さらにアドマイヤグルーヴは、同馬の母で同じぷうオーナーの初代POC馬エアグルーヴと同じGI2勝を達成。POC歴代リーディングも8位まで浮上。今年のリーディングホースはこれで上位3頭をぷうオーナーが独占(1位キングカメハメハ、2位アドマイヤグルーヴ、3位ブラックタイド)。年内はこれで休養に入るが、来年も現役続行が決まっており、母のPOC歴代3位に迫る活躍が期待される。

 

◆◇◆ アドマイヤマックス 約3年ぶりの勝利 ◆◇◆

-2004/10/27-

林オーナーのアドマイヤマックスが、2歳時の東スポ杯2歳S以来となる約3年ぶりの勝利を富士Sで飾った。この日はアンフィトリオンもオープン特別を勝利し、オーナーリーディングも一気に3位まで浮上。どちらも5歳馬で、天皇賞へ出走予定のローエングリンも含めて、林オーナーは5歳馬を軸に飛躍を狙う。

 

◆◇◆ 競馬界に衝撃 キングカメハメハ屈腱炎発症 引退も ◆◇◆

-2004/10/22-

秋の天皇賞へ向けて調整中だったぷうオーナーのキングカメハメハが、屈腱炎を発症。このまま引退して種牡馬入りする可能性も出てきた。これからあらゆるPOC記録を更新していくと確信されていた同馬だったが、悪夢の故障に見舞われ、このまま引退となると、競馬界、POCにとっても大きな損失となる。

 

◆◇◆ 止まらないぷうオーナーの快進撃 ユートピアGI3勝目 ◆◇◆

-2004/10/11-

キングカメハメハでまさに独壇場となっているぷうオーナーのユートピアが、地方統一GIマイルチャンピオンシップ南部杯に出走。1番人気は元POC馬のアドマイヤドンに譲ったが、2番人気での堂々の逃げ切り勝ちを収めた。これで全て地方GIではあるが、POC史上初のGI3勝馬が誕生。今年は初めから終わりまでぷうオーナー一色に染まる気配が改めて濃厚となってきた。

 

◆◇◆ 休養明けも問答無用 キングカメハメハ完勝 ◆◇◆

-2004/09/30-

変則二冠馬キングカメハメハが神戸新聞杯に出走。ここを叩いて天皇賞という青写真だったが、危なげない勝利で天皇賞へ王手をかけた。本来なら3歳馬は胸を借りる立場だが、この馬に限っては胸を貸すと言ってもいいかもしれない。

 

◆◇◆ コスモヴァレンチ骨折 ◆◇◆

-2004/09/11-

世代初の重賞制覇を達成したばかりの空耳オーナーのコスモヴァレンチが、骨折していることが判明。全治は6ヶ月。喜びの直後だけに、オーナーのショックは隠せない。

 

◆◇◆ 2歳世代重賞制覇一番乗り コスモヴァレンチ ◆◇◆

-2004/09/09-

この夏重賞2勝で好調な空耳オーナーだが、1週前に新馬戦を勝ったばかりの2歳馬コスモヴァレンチが、小倉2歳ステークスを制覇。世代初の重賞勝ちを果たした。同馬の父は新種牡馬として好成績をあげているマイネルラヴで、空耳オーナーの持ち馬。同じく空耳オーナーの持ち馬だったダンスインザダーク産駒のダイタクバートラムも活躍中で、POCの歴史を感じさせる。

 

◆◇◆ ファインモーション 厩舎得意の札幌記念制圧 ◆◇◆

-2004/08/27-

じわじわとオーナーリーディングの順位を上げ始めてきた空耳オーナーのファインモーションが、札幌記念を最後方からの追い込みで勝利。これまでのイメージを一新する走りで復活をアピール。この勝利でファインモーションはPOC歴代5位に上昇し、リーディングオーナー争いでも空耳オーナーが千葉オーナーを抜いて2位に浮上。トップのぷうオーナーとの差はそれでも倍以上あるが、躍進のきっかけは掴んだ。秋の古馬戦線はダイタクバートラムとの2枚看板で挑む。

 

◆◇◆ ネオユニヴァース引退 ◆◇◆

-2004/08/19-

6月に屈腱炎を発症していた千葉オーナーの2冠馬ネオユニヴァースが引退、種牡馬入りすることが決まった。リンカーンとともに千葉オーナーの大黒柱として活躍してきた同馬だが、これからはその仔に期待したい。

 

◆◇◆ POC2歳世代新馬勝ち一番乗り
    千葉オーナーツルマルフェロー
  
◆◇◆

-2004/08/12-

千葉オーナーのツルマルフェローが、2歳世代初の新馬勝ちを収めた。昨年、高い能力を見せていた姉の悲報に泣かされた分、同馬への思いは強い。

 

◆◇◆ 空耳オーナー飛躍へのきっかけ掴むか
    ダイタクバートラム 日本レコードでの重賞制覇
 
◆◇◆

-2004/07/21-

昨年から不振の続く空耳オーナーのダイタクバートラムが、GIIIの北九州記念に6番人気で出走。故障復帰後のぴりっとしない走りや、小回りコースという点からも人気を下げていたが、抜群に切れる脚を披露して、昨年の阪神大章典以来となる2度目の重賞制覇。しかもネーハイシーザーの持つ日本レコードをコンマ5秒も縮める激走で、これまで長距離でしか実績のなかった馬とは思えない勝ちっぷり。夏にいいところを見せられなければ、秋はGII、GIIIの裏路線を歩むと宣言されていた同馬だったが、これで堂々と秋のGIロードに名乗りを上げることができた。

 

◆◇◆ またもやぷうオーナー
    アドマイヤグルーヴ 格の違いを見せつける圧勝
 
◆◇◆

-2004/07/13-

POC3歳世代キングカメハメハと、2歳馬初勝利で他オーナーとは明らかに勢いの違うぷうオーナーだが、さらに古馬のアドマイヤグルーヴまでもがマーメイドステークスで、牝馬同士なら格が違うとばかりの圧勝。もうほとんど他のオーナーは白旗状態。いったいどこまで続くのか。

 

◆◇◆ POC2歳馬初勝利 ぷうオーナーのビッグタイガー ◆◇◆

-2004/07/06-

今月始めに終えたドラフトで、既走馬はぷうオーナーのビッグタイガーただ1頭だったが、そのビッグタイガーが2戦目となる未勝利戦を圧倒的人気に応えての勝利。2年続けて当たっているぷうオーナーが、2歳戦線でも幸先のいいスタートを切った。

 

◆◇◆ キングカメハメハ 5月GI2勝
    
もはや敵なしの強さ 圧巻のダービー制覇!!
 
◆◇◆

-2004/06/02-

前走のGINHKマイルCで圧倒的な強さを見せつけたぷうオーナーのキングカメハメハが、ダービーでも1番人気に応え、他馬を寄せ付けない走りでGI連勝。POC史上最強とも感じられる強さ。POC歴代リーディングも8位にジャンプアップ。今後の予定は未定だが、これから競馬界の主役を担っていけるほどの逸材だ。
これでPOC馬は3年連続4度目のダービー制覇。同時にPOCで8頭目のGI2勝馬となった。なぜか到達できないPOC馬のGI3勝に一番近い存在となったか。

 

◆◇◆ クロフネ級の衝撃 キングカメハメハ
    
圧倒的な強さでGINHKマイルC制覇
 
◆◇◆

-2004/05/12-

ブラックライドが屈腱炎で戦線離脱したばかりのぷうオーナーの3歳を代表するもう1頭キングカメハメハが、他馬とは次元の違う脚でNHKマイルCを制した。1週前のダービートライアル青葉賞で、ハイアーゲームがダービーレコードを1秒2縮めるタイムで勝利し、一躍混戦ダービーの主役かと思われた矢先、今週のこの圧勝でダービーの中心馬は確定したと言えるだろう。あのクロフネもこの時期にはまだここまでの衝撃は与えられなかった。POC4歳4強の影をも薄める存在感、これからのPOCはこの馬を中心にまわっていくだろう。
リーディングオーナー争いでも、千葉オーナーを逆転してぷうオーナーがトップに立ち、今年度のリーディングホースもキングカメハメハとブラックタイドがそれぞれ1位2位を占め、馬もオーナーも完全にぷうオーナーがPOCを引っ張る形となる。

 

◆◇◆ 千葉オーナー古馬陣今年も健在
    リンカーンに続きネオユニヴァースもGII白星スタート
 
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-2004/04/08-

天皇賞へのステップレース阪神大章典をリンカーンで制した千葉オーナーの昨年の二冠馬ネオユニヴァースが、産経大阪杯を勝利。古馬を代表する2頭ともに順調な滑り出しを見せた。ザッツザプレンティとゼンノロブロイともに2着でのスタートとなったしんちゃんオーナーとは対照的な形になったが、これはあくまでも前哨戦。本番で4頭が終結して雌雄を決する。
ネオユニヴァースはこの勝利で空耳オーナーのファインモーションを抜いて、POC現役リーディングトップとなった。

 

◆◇◆ ぷうオーナー進撃開始の狼煙
    タイドに続きキングカメハメハも毎日杯で初重賞制覇
 
◆◇◆

-2004/03/31-

先週のブラックタイドに続き、今週もぷうオーナーのキングカメハメハがGIII毎日杯を勝利。終いの伸びが他馬とはまるで違う圧勝と言える内容で、5戦4勝と文句なしの戦績を掲げ、タイドと並んでクラシック戦線を引っ張る存在にのし上がった。当初からNHKマイルC、ダービーというローテーションを打ち出していたが、今回の圧勝で皐月賞を意識せざるを得なくなる可能性もあり、今後の動向が注目される。ぷうオーナーはオーナーリーディングもダントツトップとなり、今週はさらに古馬のアドマイヤグルーヴとユートピアが登場予定。古馬の強豪を擁する千葉オーナーとしんちゃんオーナーがともに3歳戦線で苦戦を続ける中、古馬と3歳ともに活躍馬を輩出する同オーナーが悲願のリーディングを目指して大きな一歩を踏み出した。

 

◆◇◆ 古馬のPOCトップクラスの馬達が動き始める
    まずはリンカーンが初重賞制覇で天皇賞へ名乗り
 
◆◇◆

-2004/03/24-

昨年のPOCを引っ張った千葉オーナーのネオユニヴァースとリンカーン、しんちゃんオーナーのザッツザプレンティとゼンノロブロイが始動。まずは天皇賞の前哨戦となる阪神大章典でザッツザプレンティとリンカーンが対決。それぞれ昨年の同距離のGI菊花賞の1、2着馬で、どちらも距離適性は申し分ない。ザッツザプレンティは菊花賞を制した後、ジャパンカップで世界の強豪を相手に2着。一方のリンカーンは重賞勝ちこそないものの、菊花賞と有馬記念をそれぞれ2着。どちらが勝ってもおかしくない実績馬同士の対決。結果は菊花賞の着順が逆転し、リンカーンがザッツザプレンティを退けて勝利。重賞初制覇となった。しかし今回はGI勝ちがあるザッツザプレンティの方が重い斤量を背負っていたが、本番では同じ斤量となるため、決着はやはり本番までお預けとなる。この後ネオユニヴァースとゼンノロブロイも揃って、再び火花散る争いが始まる。

 

◆◇◆ ブラックタイド スプリングS勝利で皐月賞へ王手 ◆◇◆

-2004/03/24-

大物と言われながら重賞で結果の出せなかったぷうオーナーのブラックタイドが、皐月賞トライアルのスプリングSを制覇。この勝利で、既に頭一つ抜け出していたコスモバルクに並んで、皐月賞の有力候補にのし上がった。POC内では、林オーナーのグレイトジャーニーが先にシンザン記念で重賞制覇を果たしているが、その後が振るわないため現時点では主役の座は奪われた形。他に3勝馬のキングカメハメハもぷうオーナーの所有馬で、この世代はぷうオーナーを中心にまわっていく。

 

◆◇◆ グレイトジャーニー POC2004年度初重賞制覇
    3歳世代重賞勝利一番乗り             
◆◇◆

-2004/01/14-

昨年GII2着の戦績を持つ林オーナーのグレイトジャーニーが、今年最初の重賞制覇と同時に世代重賞勝利一番乗りをシンザン記念で果たした。まずはこの馬がPOC3歳世代を引っ張っていく。同レースは一昨年に林オーナーのタニノギムレット、昨年が田坂オーナーのサイレントディールと、これで3年連続でPOC馬が制したことになる。

 

◆◇◆ 2004年度POC展望 ◆◇◆

-2003/12/30-

千葉オーナー

二冠馬ネオユニヴァースと、菊花賞、有馬記念の長距離GIを連続2着したリンカーンが大きな柱。この2頭が無事に1年走るようなら2年連続リーディングもそう難しいことではない。気になるのは、2003年前半は今までにない凄まじい快進撃を見せていたのが、後半になって、ポイント獲得のなかったネオユニヴァースや、デビュー戦で活躍するかにみえた2歳馬が2戦目で案外な結果に終わったり、大きく失速してきた点か。また、ツルマルシスター死亡も、来年に向けての大きな痛手だ。それでもブラックコンドルが2勝目を挙げ、層の厚さは一級品。やはりリーディングオーナーの有力候補であることは間違いない。

ぷうオーナー

牝馬路線にアドマイヤグルーヴ、ダート路線にユートピアと、他のオーナーとは違う路線での活躍馬によりリーディング2位の座についた。アドマイヤグルーヴは3歳にして古馬牝馬をエリザベス女王杯で破り、来年も相当な活躍が見込める。一方のユートピアは、世代トップクラスであることは間違いないが、古馬ダートGIで苦戦、2004年は芝路線も視野に入れているらしい。これがどう出るかがオーナー飛躍の鍵になる。2歳馬ではキングカメハメハが2戦2勝、ブラックタイドはラジオたんぱ杯には敗れたものの、デビュー戦の勝ちっぷりには目を見張るものがあった。牝馬、ダート、2歳と総合力で他オーナーを凌駕する。

林オーナー

ローエングリン、アドマイヤマックスと海外遠征組の活躍で、2003年リーディング3位。国内に専念する他オーナーとは一線を画す存在。ただ、海外遠征は爆発力は大きいが、検疫や調整の難しさで出走数が増えなかったり安定を欠いたりと、リスクを考慮すると国内専念のほうがリーディングを狙うにはいいかもしれない。3歳馬は不振だったものの、2歳馬ヤマニンアルシオンがGI2着、グレイトジャーニーがGII2着で、2歳世代では他をリードする。2歳馬優勢が続くようなら、リーディング返り咲きの可能性は高い。

しんちゃんオーナー

2歳で世代ナンバーワンの呼び声も高かったザッツザプレンティが、春の不振から復活して菊花賞を勝利、その後ジャパンカップでも2着し、一方でゼンノロブロイがダービーを2着、GIIの神戸新聞杯も他馬とは次元の違う走りを見せた。千葉オーナーのネオユニヴァースとリンカーンに匹敵する存在を抱え、来年も相当な活躍は間違いない。まだ2歳馬に未デビュー組も多く未知数だが、2歳馬に活躍馬が出るようならリーディングは約束されたようなもの。後半不調の色が明白だった千葉オーナー、やや異色の看板馬で計算しにくいぷうオーナーと林オーナーに対して、安定性では一歩リードしている感があり、2004リーディングの最有力と見る。

空耳オーナー

ファインモーションのいない前半戦、ボールドブライアンとダイタクバートラムが重賞勝ちをおさめ、後半でファインモーションを加えてリーディングを突っ走るかと思われたが、後半戦からボールドブライアンの不振、ダイタクバートラムの重度の故障に加え、なんとかGI2着、GII勝利をもぎ取り面目を保ったファインモーションにも昨年の勢いはなく、3歳馬の活躍もないまま不満の残る1年を終えた。最後に2歳のエアシェイディが2勝目を挙げてどうにか2004年に希望を残した形。しかしダイタクバートラムの復帰は難しそうな状況で、ボールドブライアンもどこまで調子を戻してくるかわからず、やはり軸はファインモーション1頭。しかし2003年の上位4オーナーはトップクラスの馬をそれぞれ2頭ずつ保有しており、現状ではリーディング返り咲きは難しい状況。エアシェイディがこのままクラシック戦線の主役に躍り出るか、他の2歳馬からの大物出現が待たれるところ。

やーおいオーナー

世代トップクラスの力を見せるダート馬ビッグウルフを擁するが、古馬との対戦で苦戦している現状打破がまず第一。あとは芝ダート兼用スプリンター、フルブラストの本格化で層を厚くし、まだデビューしていない2歳馬の中からの活躍馬出現が望まれる。いずれにしても、ポイントをゲットしやすいダート路線で、ビッグウルフがいかにポイントを稼げるかがリーディング争いに食い込めるかの分かれ目となる。

田坂オーナー

ヴィータローザ、サイレントディールの重賞2勝馬2騎を擁していながらこの順位。決して下位に甘んじるレベルの馬達ではないのだが、2003年POCの異常なまでのレベルの高さが窺える。ダート路線転向で一気にダート王の座に就くかと思われたサイレントディールだったが、最後はGIの壁に苦杯を舐め、ヴィータローザも古馬混合になって苦戦を強いられている。どちらももう一段の飛躍が必要だが、十分にトップクラスにステップアップできる実績はあるので、そう難しいことでもないはず。ただ、2歳馬もかなり苦戦しているため、もう1枚の層の厚さが欲しいところ。

よしよしオーナー

コンコルディア、コンドルクエストの2歳馬がそれぞれ2勝を挙げ、他にも勝ち上がり2頭がおり、未来への布石はできている。しかし今は各オーナーとも例年とは比較にならないほどの布陣を敷いている。2歳馬だけでは、複数の馬の相当な活躍がないと、他のオーナーと五分に渡り合うのは難しい。まずは上述2頭か、もしくは他に確たる軸馬の出現が必要。