ピ ッ ク 

 

◆◇◆ 2005年POC年度代表馬にディープインパクト ◆◇◆

-2005/12/29-

2005年度POC年度代表馬に、空耳オーナーのディープインパクトが選出された。同時に、最優秀3歳馬、最多勝馬にも輝いた同馬の戦績は、もはや説明の余地もない。
最優秀古馬には高松宮記念を制した林オーナーのアドマイヤマックスが選ばれた。これで林オーナーの6歳世代は、2002年度年度代表馬、最優秀3歳馬に輝いたタニノギムレット、同じく2002年度最多勝馬、2003年度最優秀古馬に輝いたローエングリンに続き、3頭目の表彰となる当たり年世代となった。また、最優秀2歳馬には、朝日杯FSを制した空耳オーナーのフサイチリシャールが選出された。デビュー戦を落とした後、徐々に力をつけて、ついには無傷の4連勝でGI制覇を果たした。
最優秀オーナーには、2001年以来4年ぶり6度目となる空耳オーナーが輝いた。また最多勝オーナーも、空耳オーナーが2年連続6度目となる表彰を受けた。これで空耳オーナーは、最優秀古馬を逃したものの準パーフェクト受賞を達成。
今年は空耳オーナーが、年間最多POCポイント、年間最多GI勝利、年間最多JRAGI勝利、ディープインパクトが、最多JRAGI勝利、年間最多POCポイント、年間最多勝、最多連勝の各記録を残した。まさに空耳ディープ一色の一年となった。POCではこの4年間、3歳を制する者がPOCを制すという図式になっている。来年ディープが健在なら、この流れも変わるかもしれない。

 

◆◇◆ ディープインパクト 無敗での有馬記念制覇ならず ◆◇◆

-2005/12/26-

今や歴史的名馬への道を歩む空耳オーナーのディープインパクトが、JRA史上初の無敗での有馬記念制覇へ挑んだ。4コーナーをいつものようにまくり、さぁこれからというところでいつもの圧倒的な伸び脚が見られず、先に抜け出したハーツクライを捕まえることができなかった。デビュー以来初の黒星で、競馬場になんともいえない空気が流れる。
しかしこの2着で、自身の持つ年間最多POCポイント記録を更新する27300P
。空耳オーナーも、昨年ぷうオーナーが記録した35200Pの年間最多POCポイント記録を抜いて、37675Pで新記録達成。
3歳馬での有馬記念2着は、本来なら前途洋々であるはずの結果だが、ディープに求められていたのは無敗の二文字のみ。陣営やジョッキーの落胆ぶりはうかがい知れない。これで終わるのか、あるいはさらに上昇を見せるのか、答は来年の春にある

 

◆◇◆ 8年ぶりのPOC記録更新 砂の王者へフラムドパシオン ◆◇◆

-2005/12/19-

1997年のステイヤーズSで山田オーナーのメジロブライトが記録した、POCの最大着差1.8秒。これを約8年ぶり、しかも0.6秒も一気に更新するという快挙を、林オーナーのフラムドパシオンが達成。着差は相手関係に左右されるものの、レコードでの圧勝なら文句なし。早くもダートGI級という声もささやかれ始めている。フラムドパシオンの父がクロフネで、先週GIを制した空耳オーナーのフサイチリシャールもクロフネ産駒。来年はクロフネ旋風が巻き起こるのか。
林オーナーは、芝路線にニルヴァーナ、ダートにフラムドパシオンと、来年に向けた布陣を確実に強化していっている。

 

◆◇◆ フサイチリシャール 朝日杯フューチュリティS制覇!
    空耳オーナー今年GI4勝目で2歳世代も制圧     
◆◇◆

-2005/12/13-

3連勝の実績を引っさげて、朝日杯フューチュリティSに臨んだ空耳オーナーのフサイチリシャール。人気はジャリスコライトに譲ったものの、実績では負けていない。それに発奮したのか、2番手追走から4コーナーで手応えよく先頭。そのまま押し切る強い競馬でGI初勝利を飾った。これで空耳オーナーは3歳のディープインパクトに続いて、2歳世代をも制圧。
POCとしては、空耳オーナーのバブルガムフェロー(1995年)、makiオーナーのアドマイヤドン(2001年)に続く同レース3勝目。また、一人のオーナーが同一GIを異なる馬で制したのは、空耳オーナーによる菊花賞でのダンスインザダーク(1996年)、ディープインパクト(2005年)に続いて2度目。この勝利で空耳オーナーは、年間JRAGI勝利数を4とし、記録を更新。
この後同馬は休養に入り、春は皐月賞−NHKマイルカップという厩舎お得意の王道を歩む。

 

◆◇◆ ディープ弟オンファイアを倒して2歳世代も制圧へ
    
空耳オーナー フサイチリシャール逃亡V3    
◆◇◆

-2005/11/22-

ディープインパクトを持つ空耳オーナーが、千葉オーナー所有のディープの弟オンファイアを抑えて、東京スポーツ杯2歳Sを逃げ切りレコードV。これで同馬は新馬戦4着の後から負けなしの3連勝。走るたびに強くなる。この勝利で田坂オーナーのエイシンアモーレを抜いて2歳リーディングトップへ。次走の候補にはGI朝日杯FSも。

 

◆◇◆ POC初代メンバー ぷうオーナー引退 ◆◇◆

-2005/11/02-

POC初代メンバーにして創始者のぷうオーナーが、先月23日にPOC引退を表明した。公私共に多忙を極めていた同オーナーは、今年度のドラフトにも参加できず、追加登録する余裕もないまま今に至ることとなった。
ぷうオーナーは、初年度登録馬エアグルーヴを擁して牡馬相手の天皇賞を制するなど、有力オーナーの一角を形成。また近年では、キングカメハメハのダービー制覇やアドマイヤグルーヴのエリザベス女王杯連覇、ユートピアのダートGI4勝など、華々しい活躍を見せていた。
この引退でひとつの時代が終わったかのような一抹の寂しさを感じるが、これもPOCの歴史の一ページとして重く刻まれることとなる。

 

◆◇◆ POC史上初!! 三冠達成ディープインパクト ◆◇◆

-2005/10/25-

ついにPOCにもこの時が来た。三冠馬誕生。94年、ナリタブライアンが三冠を達成した翌年、POC発足。その際、三冠馬所有者が現れたらどうするのか、という議論が熱く交わされた。あれから10年、ついにというべきか、とうとうというべきか、POCにも三冠馬が生まれた。
ディープインパクト。ド派手な勝ちっぷりでファンとマスコミを同時に掴み、ついに無敗のまま菊花賞を制して三冠達成。これまで強いダービー馬は、その速すぎる脚が諸刃の剣となり、無事に秋を迎えることさえ難しかった。今回は大物感を語られることのない小柄な馬体がよかったのだろう。
この勝利で数々の記録が生まれた。最多JRAGI勝利(3勝)、年間最多POCポイント更新(24300P)、年間最多勝タイ(6勝)、最多連勝(7連勝)。歴代リーディングでも、同じ空耳オーナーのファインモーションを抜いて5位に食い込んだ。そしてオーナーとしても、年間最多JRAGI勝利数を3とし、昨年ぷうオーナーが打ち立てた記録に早くも並びかけた。これからは、1勝ごとに新記録が生まれることになる。
次走はジャパンカップか有馬記念か。いずれにしても、無人の野を行くがごとき戦いぶりは変わらないだろう。

 

◆◇◆ ユートピア オーナーのいぬ間にGI連覇
    POCGI勝利記録を4に伸ばす偉業達成
 
◆◇◆

-2005/10/12-

今年の2歳馬ドラフトに参加できなかったぷうオーナー。オーナーの事情により、未だ2歳馬の登録はされていない状況だが、そんな中、持ち馬のユートピアが盛岡のGIマイルCS南部杯を昨年に続いて連覇。自身が持つPOC馬GI勝利数記録を更新するGI4勝目。同一GI連覇も、昨年のぷうオーナーのアドマイヤグルーヴによるエリザベス女王杯連覇以来2度目。オーナーのいない間を堅実に守る。

 

◆◇◆ 千葉オーナー待望の今季初重賞制覇
    リンカーン京都大章典勝利    
 
◆◇◆

-2005/10/12-

千葉オーナーのリンカーンがGII京都大章典を勝利。千葉オーナーに今年初の重賞勝利をプレゼント。自身も昨年の阪神大章典以来となるGII2勝目を飾った。この勝利を機に、勝ち味に遅い部分を払拭した新しいリンカーンの誕生となるか。秋GI緒戦は、天皇賞から。

 

◆◇◆ 再び快進撃の狼煙 ディープインパクト三冠前哨戦完勝 ◆◇◆

-2005/09/27-

無敗の二冠馬ディープインパクトが、秋緒戦となる神戸新聞杯に出走。ダービーを上回る単勝1.1倍の支持に応え、後方待機から3、4コーナーであっという間に先頭に並びかけ、危なげない勝利を飾った。三冠へ向けての大きな一歩となった。
この勝利で、空耳オーナーのステイゴールドが2001年に達成した年間最多POCポイント18200Pを更新して18700P、同じく空耳オーナーのファインモーションがもつ最多連勝記録6にも並んだ。次の菊花賞を勝てば、さらに記録ラッシュは続く。
空耳オーナーは、年間リーディングオーナー争いでは依然としてトップだが、勝利数で及ばなかった林オーナーと田坂オーナーに並びかける13勝目。3人のオーナーが熾烈な最多勝争いを繰り広げる。

 

◆◇◆ 絶好調 田坂オーナー
    エイシンアモーレが連勝でPOC2歳世代初の2勝目
 
◆◇◆

-2005/08/10-

リーディングオーナー争いでは3位ながらも、着実に勝利を積み重ねている田坂オーナーの2歳馬エイシンアモーレが、連勝で世代初の2勝目をゲット。この勝利で田坂オーナーの勝利数は12となり、勝利数トップタイで林オーナーに並びかけた。ポイントではトップとは溝を開けられているが、確実に勝利をものにして絶好調をアピール。勢いはトップをも凌ぐ

 

◆◇◆ POC2歳世代初出走初勝利 POC史上2頭目の快挙
    田坂オーナー エイシンアモーレ
新馬戦圧勝      
◆◇◆

-2005/06/28-

ドラフト翌日の6月25日、田坂オーナーのドラフト10位指名エイシンアモーレが、POC2歳世代初出走初勝利を決めた。これは、2000年のぷうオーナー所有馬シャワーパーティー以来、2度目の快挙。ドラフト時期の差もあって、最速記録には及ばず、史上3位。POC最速勝利記録は、96年山田オーナー所有のエリモダンディーが持つ6月9日。(残念ながら、前日に2頭のPOC馬が出走していたため、初出走初勝利とはならなかった。)
この日の田坂オーナーは、他にミスターケビンも勝利し、勝利数では2位の空耳オーナーと並ぶ10勝目を挙げた。ヴィータローザ、サイレントディールは宝塚記念で残念な結果に終わったが、どうやら流れはつかんだようだ

 

◆◇◆ 昨年のぷうオーナーに続き空耳オーナーも悲願のダービー制覇
    強すぎてあっさり二冠達成 ディープインパクト       
◆◇◆

-2005/06/02-

POC10年目の世代となる今年の3歳馬達。昨年初代POCメンバーのぷうオーナーが初のダービー制覇を達成。POCオーナーとしては4人目のダービーオーナーとなった。そして同じく初代POCメンバーの空耳オーナー。何度もリーディングオーナーに輝きながらも、ダービーは初年度のダンスインザダークの2着が最高。どうしても手が届かなかったダービーオーナーの称号。しかし今年は最大のチャンス。その期待に応えて、ディープインパクトが無敗でダービーを制覇。二冠馬となった。これまでの次元の違う勝ちっぷりに、POC最強の枠を超えて、競馬史上最強という声まで出てくるほど。
ディープインパクトはこれで、8頭目となるJRAGI2勝馬となり、POC歴代リーディングも10位にランクイン。秋は神戸新聞杯から菊花賞を予定しており、神戸新聞杯を制すると、年間最多POCポイント、最多連勝記録を更新する。
空耳オーナーは、ディープインパクトより一足早く三冠達成。(皐月賞、ダービー:ディープインパクト 菊花賞:ダンスインザダーク)
また、POCとしては4年連続5度目のダービー制覇。オーナーの人数と1年で登録する馬の数を考えると、世間のPOGの中でも優秀な部類に入るだろう。

 

◆◇◆ POC史上初 テイエムアラムシャ障害オープン勝利 ◆◇◆

-2005/05/06-

千葉オーナーのテイエムアラムシャが、POC史上初の障害オープン競争に勝利した。当然障害2勝も初めての快挙で、POC登録馬としては異色の存在。これまで堅実な走りを見せており、次の目標となる障害重賞制覇もあっさりか。

 

◆◇◆ まずは一冠 ディープインパクト皐月賞圧勝! ◆◇◆

-2005/04/18-

早くから三冠の声がささやかれてきた空耳オーナーのディープインパクトが、単勝1.3倍という圧倒的な人気を背負って、一冠目となる皐月賞に出走。出走直後に躓いて、大きくヨレる最悪のスタートになったが、鞍上の武豊は冷静にポジションを上げていく。4コーナーで外に出したところで少しもたついたが、鞭を入れると目の覚めるような伸び。これがこの馬らしさと言わんばかりの極上の切れで、2着のシックスセンスに2 1/2差をつける圧勝で一冠目を制した。
1996年の菊花賞をダンスインザダークで制している空耳オーナーは、この勝利でディープインパクトより一足早い三冠へのリーチをかけた。(千葉オーナーも菊花賞制覇でオーナー三冠達成)
リーディングオーナー争いでも林オーナーを抜いて再びリーディングに返り咲き。しかしその差はわずかに425ポイント。ダービーと安田記念が前半戦の一大決戦場となる

 

◆◇◆ 一日早い衝撃 林オーナーのローエングリンが
    アドマイヤマックスに続いて復活V      
◆◇◆

-2005/04/18-

高松宮記念のアドマイヤマックスに続き、またもや林オーナーの古豪ローエングリンが復活Vを決めた。前回の勝利は2年前のマイラーズカップで、同じレースでの復活V。同馬はこの勝利で、ぷうオーナーのエアグルーヴと並ぶPOC9勝のタイ記録を達成。POC歴代順位も、ぷうオーナーのキングカメハメハを抜いて7位に浮上。
これで安田記念には、どちらが勝ってもおかしくない2騎を送り出す。

 

◆◇◆ アドマイヤマックス高松宮記念勝利 初GI制覇達成!
    林オーナーもリーディングトップに躍り出る      
◆◇◆

-2005/03/31-

降って湧いたかのようないきなりのGI制覇。林オーナーのアドマイヤマックスが、GI高松宮記念を勝ち、初GI制覇を成し遂げた。まさに完勝と言っていい内容。普通は4番人気なら勝っても驚くようなことはないが、不利と言われる大外枠に入ってしまい、トップジョッキー武豊でさえも難色を示していた。それが蓋を開けてみると、生粋のスプリンター相手に最後は突き放すほどの強さ。距離が伸びるのはむしろ歓迎のはずで、次の目標となる安田記念はさらなる上昇が期待できる。
この勝利で、林オーナーは空耳オーナーと並ぶ7勝目を上げ、ポイントでも空耳オーナーを抜いてトップに躍り出た。毎年この時期になると3歳馬の活躍が目立ち、今年もその例に漏れず空耳オーナーのディープインパクトが派手な存在感を示しているが、今年はアドマイヤマックスが負けじと古豪健在ぶりをアピールする。

 

◆◇◆ 堂々のクラシック本命馬誕生
    ディープインパクト無傷の3連勝で弥生賞制覇
 
◆◇◆

-2005/03/10-

空耳オーナーの今年の柱となるディープインパクトが、期待に応えて無傷の3連勝で弥生賞を制した。倒した相手も2歳王者マイネルレコルトと、既に重賞を勝っているアドマイヤジャパンでは文句のつけようもない。さすがに前2走ほどの派手さはなかったが、これで名実共にクラシック本命馬の誕生。しかしまだ高畠オーナーのビッグプラネットや、ヴァーミリアン、ストーミーカフェ、ローゼンクロイツ、一度負かしてはいるもののさらなる強さを見せるコンゴウリキシオーなどの強豪も控えており、まだまだ楽観できる状態ではない。だがそれらの強豪を退けて皐月賞を勝つようであれば、さらに視界は世界まで開けてくる。あとは皐月賞までの1ヶ月、無事にいくことを願うのみ。

 

◆◇◆ 高畠オーナー初重賞制覇 初年度オーナージンクス再び
    ビッグプラネット
2戦目で重賞勝利          
◆◇◆

-2005/02/28-

POC初年度で苦戦していた高畠オーナーの良血ビッグプラネットが、デビューから2戦目となるアーリントンカップで逃げ切り勝ちを収め、早くも重賞ウィナーの仲間入りを果たした。前走のデビュー戦が2着に7馬身差をつける圧勝劇で、素質の片鱗は既に見せていたが、いきなりの重賞制覇とそのレース内容に、手綱を取った武豊も相当な手応えを感じたようだ。POC初年度オーナーは大活躍するというジンクス、やはり今年もその兆候が見えてきた。高畠オーナーもこれでリーディング2位に急浮上。
春はクラシックへ向かうかマイル王を目指すかはまだ未定だが、空耳オーナーのディープインパクト一色に染められつつあるクラシック戦線に、大きな波紋を投げかける惑星が誕生した。

 

◆◇◆ 98年以来約7年ぶり2頭目
    テイエムアラムシャ障害戦勝利
 
◆◇◆

-2005/02/23-

千葉オーナーのテイエムアラムシャが、98年3月白垣オーナーのメジロディザイヤー以来、POCとしては約7年ぶり2頭目となる障害戦での勝利を挙げた。障害戦での1番人気は今回が初めて。障害緒戦となった前走2着の後の勝利で、今回は2着馬に1.6秒差をつける圧勝。昇級しても楽しみな内容で、POC初の障害2勝馬が誕生するかもしれない。

 

◆◇◆ その名に恥じない衝撃的な勝利
    ディープインパクト 強烈なパフォーマンスで連勝
 
◆◇◆

-2005/01/25-

デビュー戦でいきなり33.1の末脚を披露して、一躍クラシックの有力候補にのし上がった空耳オーナーのディープインパクトが、2戦目に選んだのはオープン特別の若駒ステークス。単勝1.1倍という圧倒的な人気で迎えられたが、7頭だての少頭数のレースで先頭から20馬身ほども離れた最後方を進む。4コーナーをまわってもまだ前との差はあり、もうだめかと思われた瞬間、まさに次元の違う末脚を見せて、まるで競馬ゲームでも見るかのような豪快な差し切り勝ち。2着馬との差は5馬身と完勝の内容だったが、それ以上に大きな力の違いを感じさせるレースだった。2戦連続で33秒台の末脚を見せる圧倒的なパフォーマンス、やはり恐いのはこれまでPOCにも容赦なく襲い掛かってきた故障。それさえなければ、大舞台でも同じパフォーマンスを見せてくれるだろう。
空耳オーナーは今年に入って早くも4勝目。2001年以来となる久々のリーディングへ向けて好スタートを切った。

 

◆◇◆ 2005年度POC展望 ◆◇◆

-2004/12/31-

ぷうオーナー

キングカメハメハの戦線離脱はあったが、まだアドマイヤグルーヴとユートピアの両GI馬を抱え、未だ他オーナーの脅威は去らない。さらに故障休養中のブラックタイドも復帰してくればさらに磐石。2歳馬にも年末に敗戦はしたもののグランロワイヤルと、ダートでの未勝利脱出が豪快だったクロウキャニオン、善戦を続けるビッグタイガーなど役者は揃っている。不安点を無理に探すとすれば、既に全馬デビュー済みで未知の魅力に欠けるところか。しかし上位馬の層が厚く、当然今年もリーディング奪取の可能性は高い。

空耳オーナー

既成勢力で計算できそうなのは、春の天皇賞の有力候補ダイタクバートラムのみだが、来年のオーナーの古馬の軸となりそうなエアシェイディ、故障による休養中だが復帰して再びその能力を見せられればかなりの活躍が期待できるコスモヴァレンチ、その名のとおりインパクトの強い勝ちっぷりで一部ではダービーの最有力とまで言われているディープインパクト、芝で未知数のブレーヴハートと、大きく化ける可能性のある馬が目白押し。爆発力では今年ナンバーワン。2001年度以来6度目となるオーナーリーディングの最有力と見る。

千葉オーナー

昨年は前半戦のネオユニヴァースとリンカーンの両巨頭の活躍でなんとか凌いだが、ネオユニヴァースの引退、リンカーンの不振に見舞われた後半戦は大苦戦。リンカーンの復調もやや疑問視されるところで、新たに確固たる軸馬が欲しいところ。ダートのブラックコンドルと、2歳の2勝馬ツルマルフェローに期待したいところだが、現状ではもうワンパンチ足りない印象。未デビュー組のリバースモードに賭けたい。

林オーナー

ローエングリンのGII2着2回、アドマイヤマックスのGIII勝ちのみで派手な活躍のなかった昨年。今年もこの主力2頭の活躍がキーになるが、ようやくオープンまで上がってきたアンフィトリオン、長距離戦線で再び活路を見出せるかどうかがポイントとなるエリモシャルマン、有馬記念に出走させるほどに陣営に期待されているグレイトジャーニーの3頭がややパンチ不足。代わって楽しみなのが評価の高いベストアルバムと、ダートでまだ上にいけそうなファントムマスク。2歳勢では、圧巻の勝利を飾ったシンメイレグルスと、クラシック戦線で期待のアドマイヤコング。1番の期待はやはりシンメイレグルスか。あとは未デビューのレジェンダロッサがどう出るかも楽しみなところ。

田坂オーナー

一昨年の武蔵野S圧勝と昨年のフェブラリーS2着で他オーナーを震撼させ、ダート界を制圧するかと思われたサイレントディールだったが、そのままおとなしくなってしまった。ヴィータローザとヒューマが善戦マンとなっているが、この2騎が確実にPOCポイント圏内に入ってもらわないと厳しい。オーナー最大級の期待馬サムライハートも戦線を離脱しており、2歳でもまだこれといった主力馬が出てきていない。サイレントディールの復帰とダート王襲名がなれば、飛躍は間違いないのだが。

高畠オーナー

昨年新規参入のため3歳馬だけでの応戦は当初は不利となるが、徐々に15頭登録の威力が見えてくる。現状最も期待がかかるのがキングカメハメハの妹レースパイロット。あとは年末に勝ち上がったニューヨークカフェだが、評価の落ちているアフリカンビートの株が急騰すればおもしろい。しかしなんといっても未デビュー馬7頭は、他オーナーにとっては不気味なところ。ここ3年すべて年明けから活躍を始めた3歳馬を持っているオーナーがリーディングを獲得しているというデータも同オーナーを後押し。