ピ ッ ク 

 

◆◇◆ POC2008年度代表馬 2年連続ダイワスカーレット ◆◇◆

-2009/01/04-

POC2008年の年度代表馬は、2年連続で田坂オーナーのダイワスカーレットが獲得。2年連続は空耳オーナーのステイゴールド(2000〜2001年)、ディープインパクト(2005〜2006年)に続く3頭目の快挙。
最優秀3歳馬には、オークスを勝った高畠オーナーのトールポピーが選出された。昨年の最優秀2歳馬に次ぐ受賞。
最優秀2歳馬は、阪神ジュベナイルFを圧倒的な強さで勝利した千葉オーナーのブエナビスタ。
最多勝馬は、今年4戦全勝の林オーナーのウォータクティクスが受賞。
最優秀オーナーは、最後の有馬記念で見事な逆転劇を見せた田坂オーナーが2年連続の戴冠。
最多勝オーナーは、林オーナーが2002年以来となる2度目の受賞。

 

◆◇◆ ダイワスカーレット 有馬記念制覇
    牝馬の枠を超えた国内無敵の強さ  
◆◇◆

-2009/01/04-

田坂オーナーのダイワスカーレットが、GI有馬記念を全く危なげのない逃げ切りで完勝。もはや国内無敵の感さえ漂う状態で、来年は海外も視野に入っている。
GI4勝はぷうオーナーのユートピアに並ぶ歴代2位。POC歴代リーディングもステイゴールドに次ぐ3位に浮上。さらにこの勝利で田坂オーナーは、一気に千葉オーナーを抜いてリーディングトップを獲得した。順調に使えなかった今年だが、来年順調にいけばどれだけの活躍をするのか底が知れない。

 

◆◇◆ ブエナビスタ 次元の違いを見せつけるGI圧勝
    牝馬の枠を超えて来年はダービーも視野     
◆◇◆

-2008/12/16-

千葉オーナーのドラフト3位指名ブエナビスタが、未勝利戦からの直行ながらも強烈なレースぶりが評価され、GIジュベナイルフィリーズを1番人気で出走。GIでも前走の未勝利戦と変わらないくらい、相手との格の違いを見せつける余裕の勝利。他陣営も完全に白旗状態。この馬と対等にやれるのは、新馬戦で敗れているリーチザクラウンくらいのもの。牝馬ながらも見据えるのはダービー一点。
空耳オーナーのミクロコスモスは、新馬戦からデビュー2戦目で休養明け、乗り替わりの不利をはねのけ、能力の片鱗を見せる末脚で3着。今回は完敗だったが、ブエナビスタを脅かす存在になり得るとすればこの馬か。

 

◆◇◆ ダイワスカーレット 天皇賞2着 ◆◇◆

-2008/11/04-

田坂オーナーの不動の大黒柱ダイワスカーレットが天皇賞に出走。同世代のウオッカにわずか2センチ差で及ばなかったものの、デビュー以来11戦連続連対の脅威の安定感を見せつける2着。ぶっつけで臨んだ不利を考慮すると、現役最強馬と言ってもおかしくない存在。今年度のPOCリーディングでもトールポピーを抜いてトップ。次走は有馬記念が予定されており、そこで年度代表馬とリーディングオーナーの地位を確定させる

 

◆◇◆ POC2歳世代初勝利 ダイワバーガンディ ◆◇◆

-2008/06/30-

POC2歳世代初出走となった空耳オーナーのドラフト6位指名マイネルソレントが、阪神のデビュー戦で4着。POC初出走初勝利はならなかった
その後千葉オーナーのドラフト6位指名ダイワバーガンディが福島でデビュー。来年のクラシックを期待させる見事な勝ちっぷりで、POC2歳世代初勝利を飾った。一昨年のドラフトでも多数の当たりを掴んだ千葉オーナー、今年もこれで1頭当たり確定か。

 

◆◇◆ POCドラフト2008開催 ◆◇◆

-2008/06/08-

6月6日、今年も『かに道楽』で全オーナー参加のもと、POCドラフトが開催された。
指名順の
差による見えない競合はあったが、5位指名まで同順での競合なしという、稀に見る人気馬が分散したドラフトとなった。
厩舎別の人気は、橋口厩舎の7頭指名が1番人気。ただしこれは田坂オーナーがそのうちの5頭を固めており、全体の人気とは言えず。2番目に多かったのは4頭で、松田博厩舎、藤沢和厩舎、池江郎厩舎。昨年7頭指名で1番人気だった角居厩舎は、今年は2頭と低迷した。
種牡馬別では、6頭指名のあった新種牡馬キングカメハメハが1番人気。今年の新種牡馬で人気を二分すると言われていたネオユニヴァースは3頭の指名で、POCではキングカメハメハのほうに軍配が挙がった。あとは成績がどう出るか。2位が1頭差の5頭指名でダンスインザダーク。これも田坂オーナーの3頭指名が効いている。3位が4頭指名でスペシャルウィーク、アグネスタキオンとなった。昨年はアグネスタキオンが9頭指名でダントツだったが、今年は特定の種牡馬への偏りが見られなかった。
オーナー別の傾向で目についたのは、前述の田坂オーナーの橋口厩舎5頭指名とダンスインザダーク3頭指名。しかもダンスインザダークを9位でも指名していたが、同一種牡馬5頭縛りルールに引っかかり、取り消されるおまけつき。他には空耳オーナーのイーグルカフェ、マーベラスサンデーに代表されるマイナー種牡馬偏重、高畠オーナーの牡馬8頭に対する牝馬4頭指名が特徴的だった。
今年指名された馬は全部で47頭。年を重ねるごとに当たり率の上がるPOC。来年もこの中からクラシック戦線を暴れまわる馬が多数現れるだろう。

 

◆◇◆ トールポピーGI2勝目!
    オークス制覇で年間リーディングトップ 
◆◇◆

-2008/05/26-

高畠オーナーの2歳女王トールポピーが、4番人気でオークスをアタマ差で制し、POC初年度ぷうオーナーのエアグルーヴ以来POC2頭目のオークス馬に輝いた。また自身も昨年の阪神ジュベナイルF以来となるGI2勝目をゲット。高畠オーナーの大黒柱の役目を果たすと同時に、年間リーディングでも千葉オーナーの皐月賞馬キャプテントゥーレを抜いてトップに立った。高畠オーナーはオーナーリーディングも3位に浮上し、田坂−千葉の二強時代の一角を崩しにかかる。

 

◆◇◆ カジノドライヴ 海外GI前哨戦圧勝
    千葉オーナー リーディングトップへ 
◆◇◆

-2008/05/11-

千葉オーナーのカジノドライヴが、米GIベルモントSのステップレースとなるピーターパンSに出走し、2着に53/4差をつける圧勝、本番への有力馬として名乗りを挙げた。POC馬の海外重賞制覇は、空耳オーナーのステイゴールド(2勝)以来2頭目。この勝利で、千葉オーナーは田坂オーナーの牙城を崩し、オーナーリーディングトップに立った。

 

◆◇◆ 千葉オーナー猛攻開始
    キャプテントゥーレ 皐月賞逃げ切りV 
◆◇◆

-2008/04/21-

2番人気のブラックシェルと7番人気のキャプテントゥーレで今年の皐月賞に挑んだ千葉オーナー。勝ったのは人気薄のキャプテントゥーレのほうで、難なく逃げ切ってクラシック第一弾を制覇。POCとしては昨年の林オーナーのヴィクトリーに続く連覇。千葉オーナーは2003年の二冠馬ネオユニヴァース以来皐月賞2勝目。この勝利で同馬は今年のリーディングトップに立った。千葉オーナーも、独走体勢に入るかに見えた田坂オーナーに迫る2位。
千葉オーナーは今後も重厚な布陣が続き、NHKマイルCに出走が叶えば有力馬の一頭に数えられるファリダット、アメリカのGIを目指すカジノドライヴが虎視眈々、歴史に残る年になるかもしれない。

 

◆◇◆ 今年のPOC年度代表馬当確か ダイワスカーレット
    GI級メンバーの揃った大阪杯を逃げ切りV     
◆◇◆

-2008/04/07-

有馬記念2着以来となる田坂オーナーのダイワスカーレットが今年緒戦、大阪杯に出走。同レースには空耳オーナーの菊花賞馬アサクサキングス、林オーナーの皐月賞馬ヴィクトリーも出走し、POC馬以外にもGI級の馬が勢揃い。そんな中で道中先手を奪うと、そのまま最後まで押し切る強い競馬。もはや牡馬も古馬も関係ない。今年はこの馬を中心に回っていくことを確信させられる勝利。田坂オーナーも、同馬の逃げに合わせるように早くも大逃げの体勢に入る。

 

◆◇◆ ファリダット 距離短縮で本領発揮
    マーガレットステークスを圧勝   
◆◇◆

-2008/04/07-

今年の台風の目になるかと思われた千葉オーナーのファリダット。クラシック路線ではその力の一端も見せることができず、距離短縮となるマーガレットステークスに路線変更。オープン特別にも関わらず、1頭だけ次元の違う伸び脚を見せ、格の違いを見せつける圧勝。やはり新馬戦で見せた力は本物。NHKマイルCに出走が叶えば大本命となれる器。

 

◆◇◆ 千葉オーナーショック! アドマイヤキッス死亡 ◆◇◆

-2008/03/05-

これから女王の座へ羽ばたこうかという矢先に骨折したアドマイヤキッスが、4日未明、腸ねん転のため死亡した。千葉オーナーにはあまりに痛い主戦力の戦線離脱。しかしそれ以上に繁殖としても楽しみな良血だっただけに、そのダメージは想像するに余りある。

 

◆◇◆ アドマイヤオーラ京都記念完勝
    昨年の王者田坂オーナー 今年もリーディングトップへ 
◆◇◆

-2008/02/26-

右目を負傷してフェブラリーSを回避し、ドバイ遠征も断念した田坂オーナーのダイワスカーレットの無念を晴らすように、同オーナーのアドマイヤオーラがGII京都記念を完勝。空耳オーナーのエアシェイディを抜いて、今年のリーディングトップに躍り出た。同時にリーディングオーナーでも、田坂オーナーが空耳オーナーを抜いてトップに立った。
この勝利で本格化したアドマイヤオーラに、さらにダイワスカーレットが加わるとなると、今年のリーディングはもはや決まったも同然か。

 

◆◇◆ カジノドライヴ衝撃のデビュー
    渡米プランが現実化      
◆◇◆

-2008/02/26-

千葉オーナーのドラフト6位指名馬カジノドライヴが、次元の違う走りで2着以下に大差をつける圧勝デビューを飾った。最後の直線も追うところなしの大楽勝で、秘めた能力は計り知れない。今後はアメリカのベルモントSが目標で、次走は早くも渡米してトライアル出走のプランもある。2着との着差2.3秒は、林オーナーのフラムドパシオンが2歳時に500万クラスで記録した、2.4秒差に迫るPOC2番目の記録となった。

 

◆◇◆ 高畠オーナー 牡馬にもクラシック有力候補
    ショウナンアルバ3連勝でGIII共同通信杯ゲット 
◆◇◆

-2008/02/12-

高畠オーナーのショウナンアルバがGIII共同通信杯に出走し、3連勝であっさりと重賞制覇を果たした。牝馬に2歳女王トールポピーを擁する高畠オーナーは、牡馬にもクラシックの有力候補を送り込む。
これで高畠オーナーは今年のリーディングで2位に浮上したが、トップの空耳オーナー以外の4オーナーがすべて2000ポイント台で大激戦を繰り広げている。

 

◆◇◆ アドマイヤキッス 久々の勝利で女王の座へ一歩前進 ◆◇◆

-2008/02/05-

昨年、千葉オーナーのエースとして期待されながらも未勝利に終わったアドマイヤキッスが、GIII京都牝馬ステークスを勝利。なかなか強い勝ちっぷりで、昨年未勝利というのが嘘のよう。女王の座へ大きな一歩を踏み出した。
また、田坂オーナーのザレマが激しい叩き合いの末に2着となり、POC馬のワンツーとなった。格上のアドマイヤキッスに食い下がる根性を見せたこの馬も、今年はおもしろい存在になりそうだ。
これで千葉オーナー、田坂オーナーがそれぞれリーディング2位と3位。2月にして早くもPOCリーディングオーナー争いはデッドヒートの様相を呈してきた。

 

◆◇◆ 最優秀古馬の意地 エアシェイディ7歳で悲願の初重賞制覇 ◆◇◆

-2008/01/28-

昨年、未勝利ながらも重賞2着のポイントで最優秀古馬に選出された空耳オーナーのエアシェイディ。やはりその座にふさわしい重賞勝利をなんとしても獲得したい今年、GIIアメリカJCCで今年2戦目を迎える。2番人気に支持されたこのレースで、中団を追走し最後に見事に場群の間を突き抜けて2着に11/4馬身差をつける快勝。7歳にしてようやく重賞勝利の悲願を達成。これで堂々と最優秀古馬を名乗る権利を得たが、次の目標GI制覇まではまだまだ気を抜くわけにはいかない。
激戦が予想されるリーディングオーナー争いも、まずは空耳オーナーが一歩リード。

 

◆◇◆ 2008年度POC展望 ◆◇◆

-2007/12/27-

田坂オーナー

GI3勝で牝馬ながらも圧倒的な力を見せつけたダイワスカーレットの活躍で、見事に初のリーディングオーナーの座についた今年。さらにGIIとGIIIを勝ち、GIでも掲示板をはずしていないアドマイヤオーラも健在で、来年も磐石の態勢でリーディングを爆走するだろう。これにローズプレステージ、ザレマがもう一皮むければ、他のオーナーに付け入る隙はない。2歳世代にまだこれといった馬が出ていないことだけが唯一の弱点ではあるが、そんなことはお構いなしに来年もリーディングを突っ走るだろう。来年もリーディング最右翼。

空耳オーナー

ディープの抜けた大きな穴をしっかりとアサクサキングスが埋め、さらにクーヴェルチュールも貢献して、昨年は最後までリーディング争いを演じた。しかし最後で力尽きたかのように歯車が合わなくなり、完全に勢いがなくなってしまった。復活の鍵はアサクサキングスが握っている。あとは今年こそはと毎年言われているエアシェイディが軌道に乗るかどうか。2歳のショウナンアクロス、ヤマカツオーキッドも吹っ切れないところだが、一昨年のアドマイヤメイン、昨年のアサクサキングスもこの時期にはまだ見劣りしており、それらの再現への期待は捨てきれない。さらに、圧倒的な人気にこたえられずにいる2歳の未勝利組が人気どおりの力を発揮するようになれば、案外あっさりと新たな大黒柱が誕生するかもしれない。しかしいずれも希望的観測が中心で、前半線はかなり苦戦を強いられるだろう

林オーナー

毎年、器の大きさを見せつけながらも戦線離脱に泣かされてきた同オーナーだが、今年もポルトフィーノ、ダイワカンパニーと圧倒的な能力の違いを見せつけてデビュー戦を飾りながらも、次の出走にこぎつけられていない。皐月賞馬ヴィクトリーはそれ以降のレースで精彩を欠いており、オースミダイドウ、ニルヴァーナ、ミンティエアーもまだまだ期待どおりの活躍はできていない現状。しかし例年どおり同オーナーの秘めたる力は並ではなく、順調にいきさえすればいつでもリーディング争いに加われる布陣は整っている。中でもダイワカンパニーとヴェルザンディがまともに走りさえすれば、相当おもしろい存在になる。

千葉オーナー

アドマイヤキッスがポイントを加えることができなかったのは大きな誤算だったが、マイネルシーガル、キャプテントゥーレに救われた。アドマイヤキッスもきっかけひとつで女王になる素質は持っているし、2歳のキャプテントゥーレも来年のクラシックの主役。しかしそれらを押しのけて最も期待されるのが、まだ新馬を勝ったばかりのファリダット。来年の年度代表馬の座をダイワスカーレットから奪える可能性があるとすれば、この馬しかいない。2歳馬にはブラックシェルもおり、3戦して1勝ながらも相当な素質の持ち主。来年は確実にクラシックに乗ってくるだろう。さらにマイネルシーガル、シェルズレイがいて、層の厚さは他のオーナーを圧倒する。そして未デビュー組にはカジノドライヴが不気味に控える。来年、ネオユニヴァース、リンカーン時代の再来があるかもしれない

高畠オーナー

オーナーの主軸として期待されたフサイチホウオーがGIII1勝に終わったのは痛かったが、妹のトールポピーが兄に先んじてのGI勝利でフォロー。来年はトールポピーが女王の座を維持し続けることがオーナー飛躍の必須条件で、そこに兄のフサイチホウオーの復権がなれば、早いうちからリーディング争いに加われる。さらに2戦1勝ながらも大物と噂されるショウナンアルバも控えており、そこに未出走6頭の中からも活躍馬が出るようなら、今の順位に甘んじることはない。