ピ ッ ク  

 

◆◇◆ POC2020年度代表馬 サリオス ◆◇◆

-2020/12/30-

POC2020 年度代表馬は、皐月賞、ダービーと三冠馬の後塵を拝したものの連続2着で、GIIで古馬を撃破したサリオスが受賞。生まれた年 が違えばさらなる活躍が見られたかもしれない。
オーナーリーディングは後半一気に突き放した林
オーナーが2012年以来久々の受賞。毎年上位争いを繰り広げていたた め、久々というのは意外でもある。
最優秀古馬は、林オーナーのリーディングの原動力となったダート王クリソベリル。最後に初めて国内で土がついてしまったが、ダー ト界のトップに君臨する存在であることに疑いはない。
最優秀2歳馬は、未勝利からいきなりGIを制したグレナディアガーズ。まさに急転直下の一撃で、不振が続く高畠オーナーの救世主 となれるか。
最 多勝馬は、クラシックに乗り切れなかったが上級レースで古馬相手に2連勝を果たしたアドマイヤビルゴ。来年は勝利の質にも期待が もたれる。
今年は一極集中となることもなく様々な形で活躍する馬が登場し、コロナ対策同様うまく分散された年となった。

 

◆◇◆ ダノンファンタジー  GII阪神カップで一年ぶりの勝利 ◆◇◆

-2020/12/26-

ギルボ オーナーのダノンファンタジーが、GII阪神カップに4番人気で出走。スタートを決めると前目に付けて最内をキープし、最後の直 線半ばで徐々に先頭に並びかけるとそのままかわして押し切る競馬で、GIを含む重賞5勝目を挙げた。GIホースとしてのプライド を見せつける勝利で、層の厚いギルボオーナーの来年の一翼を担う存在として再び輝きを見せる。

 

◆◇◆ グレナディアガーズ  未勝利勝ちからいきなりGI制覇! ◆◇◆

-2020/12/20-

デビュー3 戦目で初勝利をあげた高畠オーナーのドラフト5位指名馬グレナディアガーズが、GI朝日杯フュー チュリティステークスに出走。戦績からも7番人気と奮わない中、好スタートから3番手につけると、最後の直線で離れた逃げ馬をじ わじわと追い詰め、あっさりかわしてそのままゴールまで押し切った。2勝目がGIというガラリ一変の内容に、大黒柱不在だった オーナーの来年への期待も大きく膨らむ結果となった。
この勝利で高畠オーナーはオーナーリーディング最下位から、3位の空耳オーナーをラスト一週で十分射程圏に入れる4位へ浮上。数 年間低迷してきたオーナーの期待の星が誕生した。

 

◆◇◆ ダート王クリソベリ ル 国内無敗の8戦8勝
    JBCクラシック完勝で来年は再び海外へ  ◆◇◆

-2020/11/03-

林オー ナーのクリソベリルが大井競馬場の交流GI・JBCクラシックに圧倒的1番人気で出走。スタートを決めて3番手に控える安定の競 馬で4コーナーをまわり、最後の直線で前2頭をかわすとあとは楽々突き放す完勝。まったく危なげのない走りでGI4勝目、国内無 敗の8戦8勝と記録を伸ばした。年内はチャンピオンズCのみの出走となり、来年は唯一の黒星となったサウジアラビアへ再戦のプラ ンがあるという。
この勝利で同馬は
ギルボオー ナーのサリオスに次ぐ2位に浮上し、林オーナーはギルボオーナーを抜いて再びリーディングトップ へ。2012年以来8年ぶりのリーディングへ大きくリードした。

 

◆◇◆ サリオス 毎日王冠 で初の古馬相手に重賞圧勝
    オーナーリーディングも一躍トップへ     ◆◇◆

-2020/10/11-

皐月賞、 ダービーと二冠馬を前に涙を飲んできたギルボオーナーの二歳王者サリオスが、秋は距離の合わない 三冠戦線を避けて古馬戦線に殴り込みをかけ、GII毎日王冠に3歳馬ながらも1.3倍の圧倒的支持を受けて出走。
ハイペースで流れるレースを中団に待機し、4コーナーを回って残り200mで危なげなく抜け出すと、そのまま突き放す圧勝劇。無 敗の怪物コントレイルと同世代になった不運が悔やまれる見事な勝利で、古馬相手のGIへ向けて大きな弾みをつける一歩を踏み出し た。
この勝利でギルボオーナーはリアアメリアとの二枚看板で一気にポイントを重ね、リーディングトップを争う林オーナーと空耳オー ナーを並ぶ間もなくかわして一躍トップへ。昨年奪われたリーディングトップへと突き進む。

 

◆◇◆ リアアメリアGIへ 王手 ローズSで重賞2勝目 ◆◇◆

-2020/09/20-

ギルボ オーナーの一昨年のドラフト1位指名馬リアアメリアが、牝馬3冠ラストの秋華賞のステップとなるローズSに出走。圧倒的な強さを 見せつけてデビューから2連勝で重賞勝ちを果たしたものの、2歳GIから3歳までGI3連戦で連対もできず無念の春。今回も3番 人気での出走だったが、レースではスタートを決めて2番手に控えて、4コーナーを回り切ると一気に先頭に立ってそのまま後続に影 をも踏ませず突き放しての完勝。重賞2勝目で悲願のGIタイトルへ王手をかけた。
今年はオーナーリーディング首位を争う空耳オーナーと林オーナーにやや水をあけられていたが、この勝利で一気にトップへと肉薄。 リーディング争いも後半戦に入って、再び昨年と同じ三つ巴の争いが見られそうだ。

 

◆◇◆ クリソベリルGI帝 王賞完勝 GI3勝目 ◆◇◆

-2020/06/25-

林オー ナーのダートGI馬クリソベリルが、大井競馬場のGI帝王賞に2番人気で出走。レースは先行態勢から4コーナーをまわると楽々抜 け出し、追い込みの後続馬も突き放す完勝。前走のサウジカップで土はついたが、国内では未だ無敗でGI3勝目。オーナーリーディ ングでもわずかな差で空耳オーナーを抜いて林オーナーがトップに立った。ここから早くも昨年終盤のデッ ドヒートを演じるのか。

 

◆◇◆ POCドラフト会 議2020開催 ◆◇◆

-2020/06/05-

コロナ禍 に見舞われ開催が危ぶまれる中、今年も無事「POCドラフト会議2020」が「かに道楽 梅田店」で開催された。
今年のドラフト登録頭数は、昨年の47頭から1頭増え48頭。
牡牝の内訳は、牡馬36頭、牝馬12頭で、千葉オーナーが牝馬4頭の登録となった以外、残りのオーナーはすべて牝馬2頭に揃っ た。
種牡馬別では、ディープインパクトが昨年より5頭減の12頭、2番手はなんと新種牡馬のモーリスが8頭で、昨年2位のロードカナ ロアの7頭を上回った。昨年ロードカナロアと同数で2位だったハーツクライは、今年は4頭と人気を下げ、新種牡馬のドゥラメンテ の5頭に次ぐ5位にランクダウン。昨年5頭のキングカメハメハも今年は2頭と大きく人気を落とした。今年は新種牡馬が例年にない 人気で、特に千葉オーナーはモーリス4頭で大きな賭けに出た。
厩舎別では、昨年5頭の指名でトップの友道厩舎が今年も同数の指名を集めたが、国枝厩舎がそれを上回る8頭の指名を集めてダント ツトップ。3位には池江、藤沢、堀が4頭の指名となった。国枝厩舎は特に千葉オーナーが4頭指名で、国枝固めがみられたことも飛 躍の大きな要因となった

近年関東関西の差がなくなりつつあるが、高畠オーナーが関西馬9頭に対して関東馬3頭と従来通りだったものの、千葉オーナーは8 対4、林オーナーは5対3の割合で関東馬を多く指名、空耳オーナー、ギルボオーナーはいずれも4頭ずつとなり、トータルでは関東 馬と関西馬が24頭ずつで拮抗する形となった。
有力馬の早期デビューの波が年々強まりつつある中、早速4頭がこの週末にデビュー戦を迎え、新たな戦いの幕が切って落とされる。

 

◆◇◆ POC年度代表馬 サートゥルナーリア始動
    GII金鯱賞楽勝で春のGI戦線へ     ◆◇◆

-2020/03/17-

昨年の POC年度代表馬サートゥルナーリアが、GII金鯱賞で始動。1.3倍の圧倒的支持を受けたレースは、スタートをスムーズに決め て中段待機。4コーナーも抑えたままで直線に入ると、鞍上が促すのに合わせて悠々と伸び、後続を楽々突き放してのゴール。格の違 いをまざまざと見せつける勝利で、現役最強馬襲名へと歩みを進める。
この勝利で昨年王者の空耳オーナーが林オーナーを抜いてトップに。激戦が予想される春のGI戦線を、王者として迎え撃つ。

 

◆◇◆ サトノフラッグ 3 連勝で重賞制覇
    弥生賞勝利でクラシック戦線へ躍進
 ◆◇◆

-2020/03/08-

空耳オー ナーのGIホープフルS3着馬ワーケアと、林オーナーのドラフト2位指名馬で2連勝中のサトノフラッグが、弥生賞で単勝2倍台と 拮抗した中での勝負。レースは重馬場となり、重で実績のあるワーケアがわずかに人気となる中、中団に控える2頭。4コーナー手前 からサトノフラッグが一気に捲って直線先頭に立つとそのまま突き放し、追うワーケアとの差を1馬身以上広げたところでゴール。今 年からディープインパクト記念と冠された弥生賞をその息子で見事に制し、堂々クラシック戦線へと歩みを進める。
オーナーリーディングも林オーナーが4位から
一撃でトップへ立ち、空耳オーナーも連れて高畠オーナーを抜 いて2位をキープで、昨年激戦を繰り広げた両者の対決が再び熱を帯び始める。

 

◆◇◆ 2020年度POC 展望 ◆◇◆

-2019/12/29-

空耳オー ナー

皐月賞勝ちで三冠も見えた昨年の2歳王者サートゥルナーリア は、勝ち続けることはできなかったものの、ラストの有馬記念で来年への手応えをしっかり感じさせた。オーナーの柱と して期待されたサトノクロニクルが一年間未出走に終わったが、来年はようやく出走のメドも立ち、リオンリオン屈腱炎で計算が立たないが、復活すればおもしろい存 在。そして2歳勢もギルボオーナーに負けておらず、GI2着のヴェルトライゼンデに、ワーケアがクラシック 路線を視界に捉え、ポタジェ、アブソルティスモと後詰めも楽 しみ。さらに牝馬で1勝馬ながらもルナシオンが控える。この布陣で2年連続リーディングを狙う。

ギルボ オーナー

常に 層の厚さで安定感のあるギルボオーナーだが、2大柱のレイデオロとアルアイン両GI馬が引退し、世代交代を余儀なくされる来 年。それでもダノンファンタジー、レイエンダがしっかりバトンを受け継ぐ。しかしそれ以上に心強いのが2歳馬勢で、GIホー ス・サリオスに、GI1番人気のリアアメリア、重賞勝ち馬レッドベルジュールと、既に世代を掌握しつつある状況。来年も空耳 オーナーの独走は許さない。

林オー ナー

ジャ パンカップ馬スワーヴリチャードと無敵のダート王クリソベリルを擁し、主軸は他のオーナーより上。中堅もエアウィンザー、ホ ウオウサーベル、クラージュゲリエと上位を狙え、ここからさらにトップを確実にモノにするには、2歳馬の活躍がカギになる。 アルジャンナ、エカテリンブルク、サトノフラッグがクラシック上位を期待させるが、最もおもしろい存在として期待されるの は、気配一変のシルヴェリオか。今年終盤の大攻勢で上位を震え上がらせたオーナーの力は来年も健在だ。

高畠オー ナー

来年、古馬に頼れ る柱がおらず、2歳馬に賭けるしかない現状。2戦2勝のホウオウピースフルと1勝馬ながらも見どころのあったヴァーダイト、 血統的爆発力に期待のファーストフォリオと、駒は揃っている。なんとか一頭でも爆発を期待したいところ。

千葉オー ナー

ソウ ルスターリングの2年連続の不発となり、アドマイヤジャスタ、ダノンチェイサーも期待通りに活躍できず、2歳で強い勝ち方を したドラフト1位ブルトガングが引退するなど、非常に苦しい一年となった。残った2歳はサトノシャロームと、他の既デビュー 組の一変がないと、また相当厳しい一年になる。