ピ ッ ク  

 

◆◇◆ POC2021年度代表馬 ダービー馬シャフリヤール ◆◇◆

-2021/12/30-

POC2021年度代表馬は、皐月賞馬で3歳にして天皇賞と有馬記念を制したエフフォーリアを退けたダービー馬シャフリヤールが受賞。こちらも古馬との初対戦となったジャパンカップで3着に入る活躍で、古馬となる来年もPOCの中心となっていく馬。
オーナーリーディングは、シャフリヤールの活躍で危なげないリードを保ち続けた高畠
オーナーが、オルフェーヴルの三冠馬誕生に沸いた2011年以来10年ぶりの受賞。
最多勝オーナーは、昨年の千葉オーナーに次ぐ2年連続でのオーナーリーディング最下位の空耳オーナーが受賞。
最優秀古馬は、GIホース不在で混沌とするなか、GIIスワンSで存在感を示したギルボオーナーのダノンファンタジー。
最優秀3歳馬は年度代表馬にも輝いたシャフリヤールだが、秋華賞を制した千葉オーナーのアカイトリノムスメも450P差まで迫る活躍を見せ、来年はPOCの女王として君臨する。
最優秀2歳馬は、GI朝日杯FSこそ2着に終わったが、GIIIとGII勝利で4戦3勝と4戦すべてポイントゲットの活躍を見せたギルボオーナーのドラフト6位指名馬セリフォス。同時にトップタイで2歳にして最多勝も獲得した。千葉オーナーのキラーアビリティは、ホープフルSでGIを制しながらもトップに立てないハイレベルな争いとなった。
最 多勝馬は上記のセリフォスとトップタイで、ダートの新星としての期待が集まる林オーナーのバーデンヴァイラー。来年はいよいよオープン馬として、ダートのトップクラスとの対決へ。

 

◆◇◆ ドラフト不参加千葉オーナー ネオユニ時代の再来か
    キラーアビリティ 
2敗からホープフルSGI戴冠 ◆◇◆

-2021/12/28-

今年のPOGの目玉、空耳オーナーのドラフト1位コマンドラインがホープフルSに出走。相手はドラフト不参加で残り福登録となった千葉オーナーのキラーアビリティとサトノヘリオス。レースはコマンドラインの痛い出遅れに始まり、一方のキラーアビリティは絶好の3番手追走。最後の直線でコマンドラインが後方でもがく中、キラーアビリティはするすると抜け出してあっさりとGI戴冠。
POC入会初年度、同じくドラフト不参加だった千葉オーナーのネオユニヴァースが皐月賞とダービーで二冠を達成。当時と条件は同じ、来年も・・・

 

◆◇◆ 2歳王者グレナディアガーズ復活V
    GII阪神カップ制覇で重賞2勝目  ◆◇◆

-2021/12/25-

GII阪神カップで、昨年同レースを制覇し前走でも同距離のGIIスワンSを制したダノンファンタジーと、昨年の朝日杯FS勝ちの2歳王者グレナディアガーズが激突。中団につけるダノンファンタジーに対して、後方待機のグレナディアガーズ。最後の直線に入ると、大外を出色の伸び脚でグレナディアガーズが豪快な差し切り勝ち。一年ぶりの今年初勝利をGIIで飾った。
この勝利で高畠オーナーの今年のリーディングが確定、まさにダメ押しの勝利となった。

 

◆◇◆ セリフォス 無敗の3連勝でデイリー杯2歳S制覇
    ギルボオーナー得意の2歳リーディングトップへ  ◆◇◆

-2021/11/13-

2歳リーディングを100P差で2位につけるギルボオーナーのセリフォスが、GIIデイリー杯2歳Sに1番人気で出走。ライバルは2番人気の林オーナーのソネットフレーズ。レースは中団前目につけるソネットフレーズに、やや離れた後方に控えるセリフォスという構図。最後の直線は激戦となり、内から伸びるソネットフレーズに外から差し切りを狙うセリフォスが抜け出す。ゴール前は2頭のマッチレースになり、先に抜け出したセリフォスが凌ぎ切っての勝利。見事にデビューから無傷の3連勝を飾り、レースの賞金差でトップを譲っていた空耳オーナーのコマンドラインを抜いて2歳リーディングトップに。堂々GI朝日杯FSへ駒を進める。林オーナーのソネットフレーズもトップクラスの実力を証明し、クラシックへ名乗りを上げた。
ギルボオーナーと林オーナーの直接対決の結果、ギルボオーナーと林オーナーの順位が入れ替わり、ギルボオーナーがオーナーリーディング3位へ躍進。3位争いが熱い。

 

◆◇◆ ダノンファンタジー GIIスワンS勝利
    POC歴代2位タイ記録となる
GII4勝目 ◆◇◆

-2021/10/30-

ギルボオーナーの5歳馬ダノンファンタジーがGIIスワンSに出走。今年に入っての戦績は振るわないものの、実績のあるコースで1番人気に支持された。レースは好スタートから中団に控えて、最後の直線でグイグイ伸びるとそのまま押し切り勝ち。重賞6勝目、GIIは高畠オーナーの三冠馬オルフェーヴルの5勝に次ぐPOC2位タイ記録となる4勝目。1着7回2着1回という勝つか負けるかというハマると強い特性を見事に発揮した。
この勝利でギルボオーナーはオーナーリーディング最下位から林オーナーを抜いて、さらに10分後の阪神11R・GIIIアルテミスSでも2歳馬ベルクレスタが2着に入り、空耳オーナーも抜き去って一挙に3位に浮上。熾烈な3位争いに加わってきた。

 

◆◇◆ 超良血アカイトリノムスメ
    ラスト一冠に届いた 秋華賞でGI勝利 ◆◇◆

-2021/10/17-

桜花賞4着、オークス2着とクラシック制覇へあと一歩のところまで来ていた千葉オーナーのアカイトリノムスメが、ラスト一冠秋華賞に出走。人気は桜花賞馬ソダシに集まるなか、中団前めにつけて最後の直線でもじわじわと伸び、2着に半馬身差をつけてのゴール。ようやく世代トップに昇りつめた。
先週の空耳オーナーと同じく千葉オーナーは4位から2位へのジャンプアップに成功し、さらに高畠オーナーを射程圏内に捉えた。オーナーリーディング争いはここから過熱していく。

 

◆◇◆ 今年のPOG人気ナンバーワン コマンドライン
    強敵相手に危なげなく重賞制覇!       
 ◆◇◆

-2021/10/09-

今年のドラフトで4人中3人の指名を集めた空耳オーナーのドラ1コマンドラインが、6月の新馬戦勝利からGIIIサウジアラビアロイヤルカップに久々の登場。人気は新潟の新馬戦で驚異的なパフォーマンスを見せたステルナティーアと二分しつつも、かろうじて1番人気をキープ。レースはそのステルナティーアを見る位置で進めるも、第3コーナー手前で早くも前に進出し、残り400mの標識を過ぎると早々と先頭に立ち、そのままゴールまで押し切る強い競馬で見事に重賞初制覇を飾った。このまま世代ナンバーワンへ向けて堂々と歩みを進める。
この勝利で空耳オーナーは4位から2ランクアップで一気に2位に浮上。トップの高畠オーナーの影はまだ遠いが、熾烈な2位争いを一歩リードする。

 

◆◇◆ POC2歳世代初重賞勝ちはギルボオーナー
    ドラフト6位セリフォス 新潟2歳S制覇!
 ◆◇◆

-2021/08/29-

POC2歳世代の先陣を切って、ギルボオーナーのドラフト6位指名馬セリフォスが、世代初重賞制覇を賭けて新潟2歳Sに出走。3頭が人気を分け合うなか、中団を進めて最内からするすると抜け出してきたセリフォスが見事重賞初制覇を飾った。2017年から2019年まで、ジャンダルム、ダノンファンタジー、サリオスと3年連続で最優秀2歳馬に輝いたギルボオーナーが、一年越しで再び2歳トップを狙う。

 

◆◇◆ POCドラフト会 議2021開催 ◆◇◆

-2021/06/04-

POCドラフトを前に千葉オーナーがコロナに倒れ、いよいよPOCもコロナの洗礼を受けることに。ただし千葉オーナーはPOC入会初年度の2002年に、ドラフト後に選んだ馬の中から二冠馬ネオユニヴァースとGII3勝馬リンカーンを引き当てており、むしろ周りのオーナーはドラフトでの食べ残しに戦々恐々とする面も。
さらに今年は昨年と違って緊急事態宣言延長のさなかでの開催となったため、長年ドラフト会場として利用してきた「かに道楽」をキャンセルし、レンタルスペース(貸会議室)を借りる初めての食事なしでのドラフトとなった。

そんなイレギュラー続きの中で開催された今年のドラフト登録頭数は、4オーナーということもあって昨年の48頭から33頭に減少。単純比較だけでなく一人平均でも9頭から8頭に減少しており、今後の千葉オーナーの追加ドラフトしだいでは、小頭数世代となる可能性がある。
牡牝の内訳は、牡馬20頭、牝馬13頭で、昨年12頭だった牝馬の増加が目立ち、割合としてはかなり牝馬偏重となった。特に高畠オーナーは牡馬4牝馬5で牝馬が上回り、空耳オーナーも牡牝4頭ずつで、昨今の牡馬に引けを取らない牝馬の活躍が、ドラフト戦略にも影響し始めているようにも見える。
種牡馬別では、ほぼラスト世代となるディープインパクトがやはり1番人気で10頭。2番手は昨年は新種牡馬モーリスだったが、今年は無難にハーツクライの5頭。今年の新種牡馬は例年より小粒感が否めなかったが、指名数0と完全に嫌われた形。オーナー別に見ても、種牡馬固めは林オーナーを除く3オーナー揃ってのディープ3頭固めのみで、トップ種牡馬以外の固めの傾向はみられなかった。
調教師別では、昨年8頭でダントツの国枝調教師だったが、今年のトップは中内田調教師の6頭。
ただしそのうち3頭はギルボオーナーによる指名で、固め気味の傾向がみられた。2番手は4頭の矢作調教師で、例年人気を集める国枝、池江、友道は3頭と目立たなかった。これも昨今の調教師の影響力の薄まりが反映されてきているともいえそうだ。
関東関西でみると、昨年は関東寄りの指名になってきていたが、今年は全オーナーが関西偏重で昔に戻りつつある。
今年も競合などドラフトの風物詩ともいえる泣き笑いがあったが、それが来年のダービーに直結するのか、休む間もなく明日から新たな戦いの火ぶたが切って落とされる。

 

◆◇◆ シャフリヤール ダービー制覇!!
    日本レコードの次はダービーレコード
 ◆◇◆

-2021/05/30-

今年のダービーは、林オーナーの桜花賞2着馬サトノレイナスがオークスを蹴っての自信の参戦で、皐月賞後に早くも無敗の三冠馬誕生かと噂されるエフフォーリアとの対戦。林オーナーからはさらにヨーホーレイク、高畠オーナーからはシャフリヤールが出走。
レースは早めに上がっていったサトノレイナス
を直線でかわして突き抜けるエフフォーリアに、ゴール前で一気に詰め寄るシャフリヤール。2頭の叩き合いの末ハナ差でシャフリヤールがダービー戴冠。ダービーのコースレコードをコンマ1秒縮める勝利で、快速ダービー馬の誕生となった。
高畠オーナーは三冠馬オルフェーヴル以来ダービー2勝目で、ダービー3勝(ネオユニヴァース、キズナ、ドゥラメンテ)の千葉オーナーに次ぐ記録。この勝利で4オーナーがひしめく今年のオーナーリーディング争いから抜け出した。オーナー最高の当たり年かと期待されつつもなかなかリードできないもどかしさがあったが、ようやくその片鱗を見せつけた。

 

◆◇◆ 高畠オーナーからまた一頭
    シャフリヤール 毎日杯レコード制覇!
 ◆◇◆

-2021/03/27-

2連勝の良血グレートマジシャンに、高畠オーナーのシャフリヤールと3番人気のギルボオーナーのルペルカーリアで、三つ巴となった今年のハイレベルな毎日杯。レースはハイペースの厳しい流れから、シャフリヤールが中団から抜け出すと、1番人気のグレートマジシャンの追い込みをしのぎ切っての勝利。勝ちタイムは日本レコードタイという内容の濃い重賞制覇で、混沌とするクラシック戦線へ主役級の登場を匂わせる勝利を飾った。

 

◆◇◆ 三冠配合アカイトリノムスメ 3連勝でGIII制覇 ◆◇◆

-2021/02/13-

千葉オーナーのドラフト4位指名、三冠牝馬アパパネと牡馬三冠馬ディープインパクトの娘アカイトリノムスメが、デビュー戦敗退後2連勝でGIIIクイーンカップに出走。レースは中団前目につけると、最後の直線で外を伸びて最後までしのぎ切り、3連勝で重賞初制覇となった。血統馬が完全に軌道に乗りクラシック戦線の主役級にのし上がる。

 

◆◇◆ 2021年度POC 展望 ◆◇◆

-2020/12/30-

林オー ナー

他オーナーにとって脅威のGIでのポイントゲッター・クリソ ベリルがいる限り、下位転落はあり得ない。そこに古馬になってさらなる飛躍が期待されるサトノフラッグと全妹サトノ レイナスで、芝、牝馬への分散も完璧。中堅どころもクラージュゲリエ、ホウオウサーベルが固めて、さらにアルジャン ナ、ホウオウサーベルの復活がなれば盤石。その上2歳にはまだヨーホーレイク、ドゥラモンド、バーデンヴァイラーと 穴がない布陣。まさに最強のチームといえるが、これまで林オーナーを何度も苦しめた、完璧な布陣を擁しても空 回りするという計算外に陥ることだけが不安要素。そ れでもまず2年連続のリーディングは止められまい。

ギルボ オーナー

三冠 馬と同世代という不運の中でも大きくポイントを稼いだサリオスに、勝つときは圧倒的な強さを見せるリアアメリアの2枚看板が 来年もフル回転すれば、オーナーを支える大きな軸となっていく。そこに一発のあるダノンファンタジーが加わって、今年振るわ なかったレイエンダの復権なればさらなる高みが目指せる。ただ2歳馬にこれといった素材が出てきておらず、林オーナーとの戦 力差はさらに広がる一方で、なんとしてももう一枚欲しいところ。

高畠オー ナー

カレンモ エがようやく重賞に手が届くところまできたが、やはり期待は来年の牡馬クラシック。GIホース・グレナディアガーズ とGI2着馬オーソクレースのツートップに、GIで逸走したものの素質はたしかなランドオブリバティと1戦1勝の評 判馬シャフリヤールが加わり、2歳馬の布陣は林オーナーの上を行く。オーナー久々の当たり年も、たとえ2歳で林オー ナーを倒しても古馬で畳みかけられればかなわない。それでもPOCには「クラシックを制する者がPOCを制す」のジ ンクスもあり、来年こそはリーディングトップへ最大のチャンスの年。

空耳オー ナー

2年連続年度代表 馬まで期待された大黒柱のサートゥルナーリアが、GII1勝に終わる大誤算。3歳勢も期待されたワーケアの失速でヴェルトラ イゼンデの善戦に頼るだけとなり、リーディングトップからまさかの4位に終わった。来年のオーナーの復活にはサートゥルナー リアの復活が絶対条件。ヴェルトライゼンデが当面は屋台骨となれるかが鍵で、リオンリオンの復帰、ポタジェ、ルナシオンの成 長も必須。2歳はようやく初勝利を挙げたパタゴニアが唯一の期待で、追加登録のギャリエノワールとコー ディアルのギャンブルがどう出るか。来年最も計算できないオーナーだが、すべてがかみ合えばあっさりリーディングの 破壊力は秘めている

千葉オー ナー

古馬 はアドマイヤビルゴがオーナーを支える存在となり、ダノンチェイサーとアンティシペイトで脇を固めるも、やはり2歳の活躍が なければ上位進出は難しい。その2歳はアカイトリノムスメとディオスバリエンテがクラシック主役級の活躍も期待できそうで頼 もしい存在。しかしそれでもパンチ力不足は否めず、2歳馬の中から確変が出ないと相当厳しい一年となる。