青森攻略 〜恐山ツアー〜
念願の青森ドライブ。
車を買ったその日から、この日が来るのを待ち望んでいた。
前回の秋田ドライブで、青森までの手応えは掴めた。
超ロングドライブも、九州一周で経験済。
しかし今回の5日という期限にゆとりはない。
失敗は許されない。
長時間渋滞が命取りになる。
初日は栃木県足利市、二日目は一気に北上して青森県弘前市まで。
二日目の到達予定地点、岩手県盛岡を大幅に上回るドライビング。
でもほぼ体の限界が見えた弘前の道の駅での睡眠。
そして夜が明けて、JR青森の駅へ直行。
生涯二度目の青森駅到達。
9年前の前回は、普通列車を乗り継いでの青森到達で、今回は一般道を乗り継いでの到達。
しかしその感動を増幅させるほどの駅舎ではなかった...
そして青森市街を出て東へ向かい、野辺地から下北半島を北上。
その途中にある道の駅「よこはま」。
建物の姿がどこか異国を思わせる。
さらに北へ向かう国道279号線から望む陸奥湾の景観。
ここが日本であることを忘れそう。
そしてここも生涯二度目の霊場恐山。
その前にひっそりと佇む宇曽利山湖。
もの悲しい雰囲気がたまらない。
霊場恐山への入り口。
以前ここに来るまでは、恐山が観光地のようなところだとは思わなかった。
実はこの日は偶然にも恐山大祭の日。
イタコが来るという貴重な期間。
観光バスも多数到着し、かなりの賑わいが辺りを支配していた。
恐山という名称からはほど遠い明るくなごやかなムードには、心なしか失望も。
そして入山(?)
目の前には山門が見えてくる。
横を見ると、入り口の脇にはイタコの口寄せが。
青いテントの中にいるイタコが、死者に会わせてくれるとか。
死者と話したい気分ではなかったため、イタコのいるテントを軽く覗いただけでそこを去る。
イタコのいるときに来れただけでも、十分満足。
山門をくぐって内部を散策。
それにしてもここはなんとも不思議な場所。
美しいという意味ではない幻想的な異世界のような風景。
そしてそこに漂うなんとも表現しにくい不思議な感覚。
しかし強い硫黄の匂いだけは明確に漂っていた。
さらに幻想世界は続く...
恐山を去り、これからはひたすら南下。
帰り始めて間もない青森県六ヶ所村の沼の近くで深い霧に遭遇。
その霧に浮かぶ沼が綺麗で、道路脇に停車。
この時期はどうやら全国的に祭りの時期のようで、この日の夜に十和田湖祭で大渋滞に巻き込まれた。
その後も幾つかの祭りに遭遇することになる。
翌日は田沢湖に少し寄り道。
湖の雰囲気にも静けさが漂う。
田沢湖に浮かぶ辰子像。
普段から高速道路はおろか有料道路を通ることもあまりないのだが、ここの景色はモノが違うだろうと狙って通った西吾妻スカイバレー。
料金所では、「大阪からわざわざありがとうございます。」と職員の方から声を掛けられ、周辺の地図なども頂いた。
これで東北のイメージはより一層ウナギのぼり。
その勢いで吾妻山にものぼり、想像通りの景色が目の前に。
パノラマ写真にはしていないため、写真からは山の雄大さが伝わりにくいが、やはりここでしか見ることができない景色。
標高1400mを過ぎた後から道が下り始め、そこからは裏磐梯へ。
今回のドライブはもう1日残っているが、この日、田沢湖と吾妻山を有意義に過ごしすぎたため、
あとはただひたすら帰ることだけが目標となってしまう。
でもこれ以上はありえないような最高のドライブとなった。
次に目指す北海道一周は、これを超えられるのだろうか...