北海道ツアー 〜新婚旅行〜

 

ついに北海道を自分の車で走れる時が来た。
実は今回は新婚旅行。
これまでとは違う贅沢旅行。
テロを避けて海外にしなかったわけではなく、早い時期から北海道と決めていた。
こんな機会は二度とない。

今回の計画は、行きは敦賀から小樽まで日本海フェリーで、帰りは地道を本州縦断。
本州縦断は前回の青森攻略での経験が生きる。

 

−10月26日−

10月26日23時30分、敦賀から出航するフェリー「すずらん」に乗船。
今までの旅行と言えば、夜中に宿に飛び込んだり、道の駅で車中泊したりなど、かなり貧乏旅行っぽかったが、
今回の旅行は新婚旅行ということもあって、贅沢にスイートの部屋に宿泊。
フェリーとは思えないホテルの部屋のようなプライベート空間。

 

−10月27日−

船内も豪華で広い。優雅な船旅。
心配していた船酔いもまったく問題ない。
こんなにいいものならもう1日乗っていたかった...


この椅子は揺れた時に倒れたりしないように鎖でつながれている。
他にも随所にホテルとは違う、フェリーならではの工夫がされていた。

20時30分に小樽に到着。
予約してあったホテルにチェックインを済ませてから、小樽運河を散策。


夜景を撮るのに三脚なしだったので、写真のほうは予想通り壊滅的状態。
とりあえず一番ましなのを1枚だけ。

 

−10月28日−

翌日は、去年行った北海道旅行(飛行機利用)でレンタカーで走った道を経由して北上。
しかし天気予報は曇りのち雨の予報。
予報の通り目標地点の稚内へ向かう途中で大雨にあい、直線道路でもハンドルをとられて思うようにスピードも出せない。
特に寄り道することもなく、早々に稚内でシティホテルを確保。
でもスイートルームはフェリーだけ。

 

−10月29日−

夜が明けると、天気は良好。
早速日本最北端の駅、稚内へ向かう。


どこかで見たような気がする、寂しげな駅舎。



ここが線路の終端。

稚内駅を発ち、野寒布岬を軽くまわって、日本最北端の地宗谷岬へ。



日本最北端より。

ここから東側の海岸沿いを南下。
湖めぐりのようになった今回の旅行で遭遇した湖第一弾、クッチャロ湖。
ここには人間馴れした白鳥がそこかしこに。



ここの白鳥に数十枚の写真を消費。
こんなこともあろうかと、1日前に64MBのデジカメのメモリを買い足していたことで、残り枚数を気にすることなく数打ちゃ当たれと撮りまくり。




餌をあげつつ撮ったので、思った以上の写真が撮れた。

クッチャロ湖を出てからは特に見せ場もなく、網走で土産用のカニを注文した後は、部屋食の出る旅館を調べて屈斜路湖近くの川湯温泉に宿泊。

−10月30日−

この日の予定は、道東巡り。
旅館を朝早くに出て、屈斜路湖畔をまわる。



再び白鳥たち。ここの白鳥はクッチャロ湖より少なめ。

屈斜路湖北側の藻琴山展望台までぐるっと一周。

屈斜路湖を過ぎれば今度は摩周湖へ。
霧の摩周湖を見たかったが、見通しのよい摩周湖が目の前に。




摩周湖中ほどに浮かぶ小島が見えると不幸になる???

次に目指したのは開陽台。
360度大パノラマの展望台。




摩周湖の不幸をこの幸せの鐘で相殺してもらおう。



まわりの景色がすべてこんな感じ。

開陽台を下って再び東へ進路を取ると、今度は中標津の長い直線道路。
北海道には直線道路は山ほどあるが、この道だけは別格。

今回の旅で最東端の目的地、野付半島のトド原。
あまりここを目指す観光客はいなさそうだが、寂しげな風景を狙って行ってみた。
しかし少々はずしたか...




この時期の北海道の日没は当初予想していたよりも早く、夕方4時を過ぎるともう夕闇が訪れる。
この日はこの後南下して、根室から釧路を抜けて、阿寒湖温泉に宿泊。
新婚旅行にも関わらず、やはりこの日も当日予約。

 

−10月31日−

阿寒湖温泉の朝を迎えたが、外はなんとも薄暗い。
またもや雨かと動揺したが、どうやら深い霧に包まれているようだった。
霧の摩周湖を逃して、霧の阿寒湖になってしまうとは。
しかも霧が深すぎて、何も見えない。
これが昨日だったら...

それでも気を取り直して釧路湿原展望台へ向かう。



展望台から眺めるだけでは、湿原なのやらなんなのやら、北海道としては普通にいい景色なだけだった。

今度はハルニレの木のある豊頃町へ。
その木は、かの有名な「この木なんの木」のCMで最初に撮影された木とのこと。
ところが確かにそこに着いているはずが、それらしい木が見当たらない。
よくよく見てみると、どうやら季節が悪かったらしく、葉が一枚もなかっただけでその木は確かにあった。
せっかくなので、近くまで行って写真に収めておいた。
いつか夏にまた。


両面から。

次は牧場の馬を見るために、新冠を目指す。
が、途中の浦河で早くも日が暮れ始める。
あきらめ気味に、道路脇にある牧場の馬の写真を。


この判断は正しく、新冠に着く頃には日は落ちていた。
暗くなったらもはや宿を目指して進むのみ。
普段使わない高速で、昨年泊まった懐かしの苫小牧をすっ飛ばして、登別温泉へ。
今回の旅でここの温泉旅館が一番値段が高かったが、値段に比例して料理も一番おいしかった。
また泊まりたいが、次の贅沢旅行はいつの日か。

 

−11月1日−

翌日北海道を去るので、北海道観光としては最終日となる日。
しかしこの日は再び雨の予報。
降らないうちに室蘭へ向かい、地球岬へ。
でもこの天気で撮る写真は...


雨が降る前にと急いで昭和新山へ。
子供の頃に本で読んだ時のイメージでは小山かと思っていたが、こんなに大きく雄大な山だとは。


山の中腹から湯気が上がる。

昭和新山を過ぎて洞爺湖を一周しようとしたところから激しい雨。
日のあるうちから夜のように車で走るだけになってしまった。
最後の見せ場、大沼も残念ながら素通り。
おまけに函館に入る前に宿を取ろうとしたが、シティホテルはどこも満室。
予定を変更して、函館の街を少し離れたところを探し、湯の川温泉に無事ホテルを確保。
函館の夜景も未来への楽しみに取っておく...

 

−11月2日−

この日は朝9時30分函館発大間行きの東日本フェリーに乗船予定。
ついに北海道を去る日が来た。
このフェリーを逃すと、夕方まで船はない。
余裕はないが天気予報が晴れだったので、早朝暗いうちにホテルを発ち、大沼を見てから北海道を去ることにした。
これが大正解で、今回の旅で最高の写真が撮れることに。


大沼から見える駒ケ岳。こんな綺麗な山は今まで見たことがない。

そしてついに北海道を離れた。
これから待つのは、約3ヶ月ぶりの青森。


大間岬にある本州最北端の碑。

まぐろの一本釣りのモニュメント。かなりセンスがいい。

去ったばかりの北海道がすぐ近くに...と思ったら、大間岬の沖に浮かぶ小さな島だった。

この後の長距離ドライブも楽しみにしていたが、さすがに北海道を走りすぎて、少々食傷気味。
秋田県の大曲まで南下したところでホテルを確保。

 

−11月3日・4日−

この日は再び曇り空で、見える景色もいまひとつ。
有料スカイラインを走っても、単なる通り道にしかならない。
その後も峠や山超えを繰り返して走っていたが、夜はまたもや雨。
栃木まで走ったところで、高速で帰ることを決意。
運転を交代してほぼ走り詰めで、夜中の3時をまわったあたりで静岡の牧之原SAで仮眠。
5時には起き出して、岡崎から1号線で一気に帰宅。

他人の新婚旅行を覗いたわけではないが、やはり変わった新婚旅行になった。
北海道での観光先も、行きのフェリーの中で決め、宿は初日以外はすべて当日予約。
でもすべてが自由で、雨が降った時の予定変更など軽いもの。
これ以上の旅行は、もうない...

 

 

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